特集アトリエの窓 願いをかなえる家具工房
11/21(金)放送
北海道を拠点に活動するモノ作りに打ち込む人をご紹介する新コーナー「アトリエの窓」。
第3回は、当別町で木工家具を作る、須田修司さんをご紹介しました。
家具工房 旅する木
【電話番号】0133-25-5555
【ウェブサイトURL】http://tabisuruki.com/
暮らしを彩る家具を次々と生み出す須田修司さん。工房を大きくするために、6年前、当別町にある
この”廃校”に移ってきました。元は体育館だった場所が、須田さんたちの作業場。
ここで、木は家具に生まれ変わり、お客さんのもとへ旅立っていきます。
家具作りで大切にしているのは、お客さんの気持ちです。「うちはオーダーなので、お客さんの要望には
出来るだけ応えるようにしてる。喜びや驚きを直接感じられるのが原動力になっている」と話します。
”軽やかな雰囲気で”という願いを取り入れたダイニングテーブル。
須田さんの一番のこだわりは、昔ながらのカンナがけ。「これだけの面をカンナで仕上げるというのはとても難しい。
使われなくなってきている技術ですが、仕上がりが全く違うし、長持ちするんです。」と須田さん。
そうして出来上がったのが、ダイニングテーブル「レラ」。アイヌ語で「風」を意味します。
北海道の大地を吹き抜ける「そよ風」をイメージ。まるで天板が浮き上がっているようなデザインが特徴です。
須田さんの工房は、家具を作るだけではありません。
教室を利用して、カフェや子どものおもちゃ部屋を開きました。
創業する時に決めたのは”家族で遊びに来てもらう家具工房”というコンセプトです。
ものづくりの苦労と喜びを伝えるために、木工教室も開いています。
この日、完成したのは、子どもの手形が入ったイス。
須田さんに教わりながら、お父さんとお母さんが力を合わせて作りました。
そして今、須田さんが新たに目指している夢は、全てが木で出来た「車いす」。
その完成に向けて、試作を重ねています。
「常に何かを追いかけていたい。何かを追いかけているから現時点がある。
暮らしの中のいろんなものが、木であったらいいなと思うので、可能性をそこに求めたい」と語ってくれました。
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