良い家具の選び方
1)テーブル・デスクの選び方
・テーブルに関しては、出来れば無垢(むく)のものをお勧めします。毎日使うものなので、必ずキズがつきます。
”家具のマメ知識”のところに書いてある様に、無垢はキズが目立ちにくいこと、そのキズの修理が出来ること、
この空間を決める重要なアイテムなので、味わいや、風格がとても重要な要素であること、そして何より、毎日必ず
触る家具なので、本当の木(無垢)に触れて生活して頂きたい。という思いがあるからです。
・大きさは4人家族なら、140〜160センチ、6人なら180〜200センチが適当です。
・お部屋の大きさに余裕がある場合、テーブルは一回り大きいサイズのものを選んだ方が、後々使い勝手が良いと思います。
・テーブルの高さは椅子との兼ね合いになります。『家具工房旅する木』のダイニングテーブルは一般的のものより低めに
設定しています。(理由はチェアーのところ参照)
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・脚の位置、幕板(まくいた)(天板の裏に付いている補強部材)の有無により、
椅子がぶつかったり、入らなかったり、足を組んだ時、幕板に当たったりすることが
あるので、注意が必要です。特にアームチェアーの場合、注意が必要です。
アームが幕板に当たって入らない場合があります。
※X寸法が小さいと、椅子が2脚並ばなくなります。また、Y寸法が小さいと、アームチェアー
のアームや、足を組んだときの膝が、幕板にぶつかります。 |
・天板の反り止めの構造があるかどうか。またその方法は適切なものか。天板が無垢の場合、収縮することは当然なので、
反り止めは収縮を考慮した構造になってなけれれば、天板が割れる原因となります。
・デスクの場合、引き出しの位置が重要となります。
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・デスクの場合、大抵、天板の下に引き出しが付くので、椅子との兼ね合いで、X寸法が重要になります。X寸法が少ないと、膝が
ぶつかったり、脚を組む方は、組めなかったりします。
・Bタイプの場合、デスクを置く場所によっては、引き出しが左右どちらにあった方が良いか、限定されてきます。また、使用する
椅子や、使用方法により、Y寸法が重要になります。椅子が入らない、膝が窮屈などの問題が発生するので、テーブルの幅を広めに
確保しておくのが良いと思います。
・最近の住宅事情を考えると、Cタイプが主流ですね。使うときはデスクワゴンは外に出して、ゆったりと使い、しかも、デスクワ
ゴンの天板の上にも、何かを置くことができます。Cタイプで問題は、Z寸法です。使用する椅子が納まる寸法を確保しないといけ
ません。 |
2)チェアーの選び方
・椅子はデザイン的な美しさと、座り心地の両方が、高いレベルで融合しているものを選びましょう。デザインが優れていても、
座り心地が良くなかったり、体のどこかに負担がかかる椅子に毎日座っていると、健康にも大きく影響するのです。
座り心地
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・座った時に、お尻から太ももの裏がちゃんと座面について、なおかつ足の裏が
かかとまで床にペタっとつくものを選びましょう。
この状態が一番体に負担がかからずに、長い時間座っていても疲れないのです。
・『家具工房旅する木』では、一脚一脚、使う方の身長、座高などに合わせて、座面の
高さを調整しています。
・アームチェアーの場合、座面とアームの高さの関係も重要です。肩に負担のかからない
関係のものを選びましょう。
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天板との関係
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・椅子の高さとテーブルの高さは切っても切れない関係で、天板のトップと、座面との
高さの差を差尺(さじゃく)といって、とても重要な寸法なのです。27〜30センチが
適切です。
・『家具工房旅する木』では、上記の理由で、椅子の座面の高さを一般的なものより低め
に設定しているので、それに合わせてテーブルの高さも低めになっています。ご使用頂
いているお客様から、「目線が低くて、落ちつく。」「家族が夕食後、テーブルから
離れずに、会話が増えた。」など嬉しい言葉を頂いております。
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・椅子を選ぶ時、最低15分くらいは座ってみて、体に負担がかかっていないか、座り心地はどうか、などを確かめてみることをお勧
めします。
・椅子は正面から見ることは意外と少ないものです。”後ろ姿が美しい”ということも、良い椅子の条件です。家具工房旅する木の
椅子は正面よりむしろ、横や、後ろ姿をより意識してデザインしています。
・良い椅子の条件として”軽さ”も大事な要素です。軽さと強度は相反する関係にあります。椅子は使い方により特に壊れやすい家具
なので、部材の構成、見えない所の加工の方法など質問して、しっかりと答えられる家具屋さんで購入することをお勧めします。