『家具工房旅する木』は豊かな「暮らし」、「心」、「時間」をご提案、ご提供します。
[NYシリーズ]
木と金属を組み合わせることで、お互いの素材の持つ良い部分を、より引き立たせるようなデザインを心がけました。
暖かみと、スタイリッシュなスマートさの両方を高いレベルで融合した、高級感と、清涼感の感じられる、美しい家具たち。
新しい暮らしのスタイルがそこにあります。
bar cabinet
ネットで興味を持ったという、ニューヨークにお住まいのアメリカ人から、メールを頂きました。
ワインが趣味ということで、ワインを収納するためのキャビネットを依頼されました。
ダイニングテーブル、椅子同様、ウォールナットと金属を調和させてということで、取っ手と脚を金属にしました。
実は外国人の方が日本人の僕に家具を注文すると言うことは、かなり”和”な雰囲気を求めていると思い、
格子の扉とか、障子戸のものなど、6,7案デザインした中で、一番和風っぽくないものを選ばれました。
天板はウォールナットの無垢板を使い、ダイニングテーブルと統一感があるように、「ちぎり」を埋め込みました。
細かい打ち合わせをし、家具の内部は、ワイングラスを逆さまに吊したり、ワインをコルクが湿った状態で
保存出来るようにしたり、かなり手の込んだ細工をしました。落ち着いた、高級で大人の雰囲気を感じさせてくれます。
HPをご覧になったというニューヨークにお住まいのアメリカ人から連絡を頂きました。 マンションのリフォームにともない、オーダーで家具を製作して欲しい。ということで、 条件はウォールナットと金属を巧く融合し、「ちぎり」を埋め込んで欲しい。ということでした。 ダイニングテーブルと、それに合う椅子6脚、その他TVボード、ワインボードのデザインを依頼されました。 最初、わざわざ日本人に依頼するということは、とても”和”な雰囲気の家具を探していると思い、 そのような提案をしていたのですが、その後のメールでのやり取りで、それほど”和”にはこだわっていないようで、 木を引き立たせる様な金属の使い方を心がけ、デザインしました。 デザインをとても気に入って下さり、正式にご注文頂いたのですが、海外とのやり取りは経験が無く、 輸送、輸出手続き、送金など、不安なことがたくさんありました。 製作においても、金属の知識は乏しいので、金物屋さんを捕まえて質問したり、実際に金属の椅子を研究したりして 加工を進めていきました。 オーダーなので、身長や、体重、ボードの中に入れるものと、その大きさ、重さ、扉の開閉の向き、置く位置など、 細かい質問をし、より使いやすいように工夫していく姿勢を、とても喜んで下さり、海外という距離を超えて、 信頼して下さっていました。 製作が終わった頃、待ちきれなくなり、なんと工房へ見に来て下さったのです。家具をご覧になるなり、 「パーフェクト!」と言って、何度も親指を立てた拳を僕に向けて来てくれました。 NYのマンションからは、マンハッタンの夜景が一望できるのだそうで、その大きな窓のあるリビングに、 『旅する木』の家具が置かれるんだそうです。「家具が入ったら見においで。」っと言ってはくれましたが、 出来ることなら、2.4メートルもあるワインを入れるボードの中にでもこっそり入って行きたいものです。 それにしても、『旅する木』の家具が、NYに旅することになるとは想像もしていませんでした。 いつか納まった姿を見てみたいなぁ。とりあえず、異国の地で喜ばれてこいよ〜。いつか会いに行くからね〜。 と声をかけながら梱包しました。
[NYシリーズ] ダイニングテーブル/ チェアー/ TVボード