知っていて欲しいこと
『心と体と木と暮らし』では、家具をご注文下さったお客様は、勝手ながら「心ファミリー」だと思っております。
そんな「心ファミリー」の方々と、長く良いお付き合いをさせて頂くために、ご注文前に、是非知っていて欲しい
ことを記載したいと思いますので、お読み下さい。
・木は天然のものですので、同じ板の中でも、上の方と下の方、裏表で、表情が全く違う場合もあります。打ち合わ
せの時に見て頂いた実物や、樹種サンプル、HPの映像や、写真と、出来上がった製品の木目、色調などが同じでは
ありません。また、節などが入る場合もございます。
しかし、製作する際、多くの材料の中から、色合いの似たもの、不自然でないもの、表面には節が出来るだけ入ら
ない様に、などの精一杯の手間と努力はかけております。
・木は生きて、呼吸しています。余談ですが、100年以上前に建てられた建物を解体した柱でテーブルを作った際、
表面を平に削ると、プーンと木の良い香りがして、次の日に続きの加工しようとしたら、すでに反っていました。
使用される環境や、季節によっても変化します。製作の際、木の動きは十分に考慮し、使用するにあたって、不都
合なことにならない様な構造を心がけますが、それでも、反り、縮み、割れなどが発生する場合があります。
・木の収縮等による形状、表層の変化は、周囲の温度や湿度が大きく影響します。長く、良い状態でお使い頂けるた
め、家具の設置場所には注意が必要です。屋内の、平らで安定した場所に設置し、次の様な場所は避けて下さい。
・直射日光の当たる場所
・暖房器具、冷房器具の近く、または、温風、冷風の直接当たる場所。
・湿度が極端に低い、または高い場所(特に冬、暖房を入れ、空気が乾燥した室内は、無垢の木にとっては
とても過酷な環境です。加湿器で湿度を50%くらいに保って下さい。)
・温度、湿度の変化が大きい場所。
・テーブルなどにキズや、汚れが付くことを恐れて、ビニール製のカバーなど、空気を通さない素材を常時敷いてい
ると、木の表裏で呼吸する具合が違ってしまうので、木にとっては辛い環境で、割れや、反りの原因になります。
・家具の上に熱い鍋、底に水がついたコップ、底が汚れた容器などを直接置かない様にして下さい。白濁や、シミの
原因になります。
・オイル仕上げのものに関しては、良い状態を保つため、次のお手入れをお願い致します。
i)日常のお手入れ
汚れたり、水をこぼした場合、からぶき、または、固くしぼった布巾で拭いて下さい。そのままにしておく
と、シミになる場合があります。
ii)定期的なお手入れ
ご使用になる環境によって、お手入れの期間は変わりますが、年に一度、出来れば半年に一度を目安に、オ
イルを塗ることをお願いします。オイルを塗り重ねるごとに色合いが増し、木に深みが出てきます。また、
木が空気中の水分を吸収しにくくなるという意味でも、木にとって良いのです。
iii)キズ、汚れが付いてしまった時のお手入れ
・表面的なキズ、汚れは、サンドペーパーでキズ、汚れが取れるまで磨いた後、オイルを塗り直すと、ほとん
ど判らない状態まで回復できます。
・ぶつけて凹んでしまったキズは、濡らしたタオルをキズの部分に当てて、アイロンで暖めてあげると、ある
程度は膨らんで来ます。その後、サンドペーパーで毛羽立ちを取ってあげて、オイルを塗って下さい。
※『心と体と木と暮らし』では、オイル仕上げ用のメンテナンスキット(1,000円(送料別))がございますの
で、ご希望の方はご連絡下さい。
・椅子の扱いについて
・『心と体と木と暮らし』の椅子は、見えない所にも、強度を保つための加工を施してありますが(旅する木の
椅子作り)、通常の椅子としての用途以外の使い方(例えば、椅子の上に立つ、ジャンプする、アームの上
に立つ、アームに脚をかける、座った状態で前脚を浮かして、後脚だけに全体重をかけるなど)はしないで
下さい。椅子が痛む原因になります。
・ご注文の前に、製作した家具が、玄関、窓などから入る大きさか、また、マンションなどの場合、エレベーターに
入るかどうか、などをご確認下さい。製品が設置予定場所まで搬入出来なかった場合の、改造、または作り直し、
それに伴う送料等にかかる費用は、お客様のご負担になってしまいます。
以上、家具と同様に、長くお客様と信頼し合える関係でいられるために、ご注文頂く前に、知っておいて頂きたいことを羅列しました。ご確認、ご理解頂きたいと思います。