『心と体と木と暮らし』の家具作り
『心と体と木と暮らし』の家具には、一切の化学物質を使用しないで、家具を作ろう!それも、
ただ単に化学物質を使わなければいいんでしょ。というモノではなく、『旅する木』の家具と
同じように、きちんとデザインされたものを、長く、愛着を持って使ったもらえるよう、丁寧
に心を込めて作っていこう。というものです。
超安全、安心、赤ちゃんがなめても、かじっても、食べても(?)大丈夫。そんな家具作りです。
木工ボンドは使わない! |
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『心と体と木と暮らし』の家具では、家具作りに絶対必需品の木工用ボンドを使いません。国の安全基準を満たしたF☆☆☆☆(4スター)のボンドでも、ホルムアルデヒド以外の有害物質が検出されます。
接着剤には、100%天然素材のニカワや続飯(そくい)を樹種、構造、使用箇所に応じて使い分けて、家具を製作致します。
両方とも、70年ほど前までは、当たり前のように使われていた接着剤だったのですが、扱いが非常に難しく、スピードと高い技術が必要とされる為、その後開発された、木工ボンドの出現により、今ではほとんど使われなくなってしまいました。
『心と体と木と暮らし』では、昔の職人さんに、これらの使い方を伝授して頂き、強度試験や、試作を繰り返しながら、扱い方を習得致しました。太古の素材と、現代の家具の作り方を上手く融合させて、家具を製作致します。
ニカワとは、動物の骨や皮膚の結合組織であるコラーゲンに熱を加えて凝縮させ、抽出したもので、西洋問わず、太古の昔から接着剤として使用されていました。
続飯(そくい)とは、飯粒をよく練った糊で、こちらも日本では昔から接着剤として使用されていました。
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合板を使わない! |
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当たり前ですが、合板は、木工ボンドを使って、突板を表面に接着しています。ランバーコアや、MDFといった建材も、木工ボンドで固められたもので、『心と体と木と暮らし』では、使用しません。
だからといって、家具全てに無垢を使うと、とても重いし、高額になってしまいます。そこで、合板の代わりになるものを開発しました。
これに関しては、どういうものか、製作方法などは公開出来ないのですが、もちろん、すべて天然素材で製作しています。
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世界一安全なオイル! |
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オイルに関しては、『旅する木』でお馴染みの、世界一安全な亜麻仁油を使います。
『心と体と木と暮らし』の工房のある北海道石狩郡当別町東裏という場所は、日本一の亜麻の作付け面積を誇る亜麻の産地で、毎年2000人以上の方が見に来られる『亜麻祭り』もここ、東裏小学校で行われます。
サプリメントとして抽出された後の搾りかすの上澄みだけを使い、一切の添加物を加えず、家具に刷り込んで仕上げます。自信を持って、「世界一安全なオイルです!」と言えます。
亜麻仁油の詳細は → こちら
また、ひょんなことから知り合った友人を通して、麻のオイル、『ヘンプオイル』のことを知り、ヘンプオイルでのオイルフィニッシュも実験したところ、とても仕上がりが良く、こちらも使用していきます。
『亜麻仁油』、『ヘンプオイル』両方を、樹種や、使用箇所に応じて使い分けながら、使用しています。
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※ 強度試験結果について
『心と体と木と暮らし』で使用する自然素材の接着剤、ニカワや、続飯による接着力は、現代の日々進化、
開発されている、合成系接着剤に比べ、樹種や、接着方法、接着箇所、家具の使用方法により、接着力が
劣ります。このことは、事実として受け止めるしかありません。
しかし、昔はこの方法で家具を作っていたわけです。合成系接着剤には、接着力では劣りますが、その中
でも、樹種の選別、加工の工夫や使い分けなどにより、通常使用においては大丈夫な強度を保つ家具作り
をしていきます。
実際に今、この方法で製作した椅子に座って生活していますが、全く問題はありません。ちょっとだけ大
切に、ちょっとだけ気を使って生活して頂けたら嬉しいです。