K邸 キッチン
このキッチン、実は宮崎県のお客様からのご注文です。
ログハウスに入るという事で、回りの木に埋もれないよう、ウォールナットを主体にし、天板はシンクと一体型の
白の人工大理石が印象的です。そして、白い人工大理石と相対するよう、バック収納の天板は、ウォールナットの
無垢をドーンと使い、対比させました。
キッチンとつながっているリビングは、自然と別の空間を感じられるように、印象的な、大きなビーンズテーブル
の樹種をアメリカンブラックチェリーに変えて、ビーンズテーブルととても相性の合う、アームチェアー501を揃え
ました
木に囲まれた空間に、懍とした存在感のキッチンや家具があることで、優しさと、毅然とした潔さを感じられる
不思議な魅力のある空間になりました。
[K邸 キッチン]はこうして生まれました
もう一年以上前になりますね。宮崎県にお住まいのKさんから、「ログハウスを建てるのですが、素敵なキッチンや
テーブルがなかなか無く、探していたところ、やっと見つけました。そう、『旅する木』さんです!」
なんていう僕が好きな、倒置法の印象的な表現のメールを頂きました。
ただ、北海道と九州という、あまりに遠方なので、距離を心配されていました。
「遠方の方ほど、距離を感じさせないよう、頻繁にメールで打ち合わせをしますから大丈夫ですよ。」と伝えたところ、
安心して、信頼して下さり、メールでの打ち合わせが始まりました。
打ち合わせの最中に、宮崎県で、口蹄疫や、新燃岳の噴火などが起こり、テレビで見る事件が、より身近での出来事の
ように感じました。
いよいよ工事が始まる直前になると、ほぼ毎日メールでの 確認 → 変更 → 確認 の作業を行い、製作に入りました。
しっかり打ち合わせが済んでいるので、僕も安心し、自信を持って製作に挑む事が出来ました。
完成し、工房での写真取りの際、我ながらその素晴らしさに、ついついしばらく見とれてしまいました。絶対喜んでも
らえることを確信し、早く見てもらいたい衝動に駆られました。
取り付けは、地元の設備屋さんにやってもらい、完成したその姿を写真で送ってもらったのですが、工房での姿より
ずっと素晴らしく、木をふんだんに使ったログハウスの中でも、それぞれが存在感を持ち、素晴らしい空間作りの役割
を果たしているそのキッチンや家具たちを見て、とても嬉しくなりました。
遠方で不安なこともあったと思いますが、とても信頼して下さり、このような仕事をさせて頂き、本当にありがとう
ございました。いつか、家族旅行を兼ねて、見に行けたらいいなぁ。と思っています。
北海道にお越しの際は是非、工房に遊びに来て下さい。お待ちしております。
[お客様から嬉しいお手紙を頂きました。]
キッチン取り付けが無事に終わりました。設備屋さんと悪戦苦闘しながら
2時間ほどで取り付けられました。
素敵です。本当に感動です。妻とふたりで何度も「すてき!」をくり返し
ていました。
家具たちの近況画を送ります。
わが家ながら、素晴らしいです。キッチン、テーブル、椅子、収納が
うちの家に最後のパズルのようにきれいにおさまりました。
須田さんのアドバイスどおり、ウォールナットの色の濃さが、パイン材
の白さにマッチしています。素敵です。
旅する木と出会えたことに感謝して。本当にありがとうございました。
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この様な嬉しいメールを頂けると、安堵感と、充実感に満たされ、この仕事をしていて本当に良かったと思います。
こちらこそ、この様な機会を与えて下さり感謝しております。ありがとうございました。
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