旅する木の家作り こだわり と 遊び心 と、自然・安心素材と、苦労がぎゅ〜と詰まっています。
長野県生まれの僕が、家具職人を目指し、北海道にやって来て、札幌、旭川、そしてまた札幌と移り住み、
その間に家族が増え、「そろそろ家を建てたい!」と思ったことがあったのですが、どこも いまひとつ、いや、
いま五つ(?)、「ここ!」という場所に感じられませんでした。
そうこうしているうちに、独立し、5年前、当別の東裏小学校に工房を移転し、ここで生活し始め、やっと、
「この場所にずっと住みたい」「ここに家を建てたい」と思える場所に出会いました。
東裏小学校のすぐ横に、閉校になった東裏保育所があり、ぐる〜っと建物が木で囲まれた、とても良い場所で、
「ここに小さくて、良い家を建てよう!」と土地を購入しました。
その時は、「さすがにこの建物(保育所)は壊すしかないよな。大きいから解体費、結構かかるだろうな。」
なんて思っていました。
仕事的にも、人間的にも信頼し、付き合っている建築家、本間さんやに相談し、須田家の家作りが始まりました。
もちろん、初めは新築のプランで。
しかし…。。
参考までに保育所のカギをもらい、入って見ると、築40年以上、しかも4年間も誰も出入りしなかった建物なのに、
地元の人達に大事に使われてきたからなのか、とっても気持ちの良い”気”というか、そんなものが感じられ、
本間さんと「この建物を生かそうか。ずっと待っていてくれたような気がする。」と、リノベーションのプランに急遽変更。
ただ、ここで問題が…
保育園なので、建物が大きいの。大きいということは、お金がかかる。リノベーションといっても、基礎と柱を残して
素っ裸にして何もかもやり直すもんだから、ほぼ新築と同様のお金がかかる。
そこで、「自分で出来ることは全て、自分でやろう!」と覚悟を決めたのですが。
その時の生半可な覚悟を、後々後悔することに…。
想像を絶する苦しく、辛い苦労が待っていました。なんせ、通常の仕事をしながらなので。
何が辛いかって?
僕 :「今、リノベーション中の自宅の内装のほぼ全てを自分でやっているので、もう大変なんです。」
お客さん 「そうなんですか。ご自分で。いいですね〜。楽しいでしょ〜?」
お金があれば、やってもらいたいことばかりなのに…。。
でも、この経験は僕にとって、とっても大きな財産になっています。
僕は旭川での修行時代から、家具と建築の両方が好きで、家具作りの修行しながら建築の勉強をし、独学で2級建築士を
取得しました。 旭川での家具の修行の後、もっと建築の勉強をしたいと思い、札幌の工務店で勉強をし、独立を決心しました。
独立する時、
「素晴らしい建築に素晴らしい家具、大好きなクラフト、小物に囲まれて、心豊かな暮らしを提供していきたい。
その一旦を担いたい。」
ということを念頭に 旅する木を立ち上げたので、建築も含めた提案をしていきたい。と思っています。
そして、ありがたいことに、最近はそのようなことを希望して下さるお客様も増えてきました。
そんなタイミングで、自宅を建てることになり、その大部分を自分で施工するので、この苦労は、いやでも僕の血となり
肉となっています。(実際にはこの苦労で、体の肉は削ぎ落とされていますね〜。)
そんな苦労もようやく終わりに近づき、いつも仕事で製作しているキッチンや、収納、家具の製作に入ってくると、
やっと楽しくなってきました。
自分のものなので、設計図も描かず、行き当たりばったり、思いつき即変更で作っています。
お客様にはご提案出来ないような、実験的な試みや、笑っちゃうような面白い家具やキッチンを作っています。
もちろん、素材にもこだわっていて、無垢板、塗り壁のセリウォールという超自然素材を使っています。
是非この機会にご覧になり、旅する木の家作りを感じて、笑っちゃって下さい。 お待ちしております。
おっと、お伝え忘れるところだった。
まだ未完成です。
完成?
サクラダファミリアのように、いつまでも未完成かも…。。
|