木の車椅子を作りたい! 『サイクリングチェアー 〜 木の車椅子』
2013年、本格的にプロジェクトスタート。
現在、試作中。
スケッチブックから抜け出した、この夢を、必ず叶えたい! → 2014/6/4 ブログより
2017年5月公開の映画『追憶』で1,2,3号機が使われました!
監督/降旗康夫、出演/岡田准一・小栗旬・長澤まさみ・木村文乃・吉岡秀隆など
♪♪ 試作4号機 完成しました ♪♪
※ 現在(2017年)5号機完成 → こちら
完成した試作4号機。機能も充実、美しさにも磨きがかかり、芸術品の域に!
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毎日使う、自分の体の一部だから。美しくて、安らげて、誇りに感じられるものを!
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↓↓ 動画をご覧下さい。↓↓
↑↑ 写真をクリッック ↑↑
【コンセプト】
この車椅子のコンセプトは、一つ一つオーダーで、使う人にピッタリのものであることは言うまでもなく、
・このサイクリングチェアーに乗っている事にステータスを感じ、人に見せたくなることにより、
より一層の社会生活への積極的な参加を促す。
・その様なサイクリングチェアーに乗って、バリバリと活動している方を見た健常者や若者が、格好良い、
負けていられない、あんな生き方をしたい。と自分を見つめ直し、勇気づけられる。
というもので、サイクリングチェアーを使う人だけでなく、それを使っている人を見た人の心、生き方
にまで影響を与えられる。サイクリングチェアーをそれほどの高次元に置き、それに見合うものを作りたい。
と思っています。
【開発のきっかけ】
この構想は、独立する時からずっと頭にありました。
お年寄りや、体の不自由の人にとって、車椅子は自分の足だと思います。
そんな自分の足なのに、日本の車椅子ときたら、味気ないデザインの、金属製ものがほとんどです。
海外には、優れたデザインのものもあるのですが、やはり金属製です。
木の車椅子もあるのですが、「木で作りさえすれば温もりが感じられるんでしょ。」と言わんばかりの
ものしかなく、僕の目から見て、デザイン性に優れた、愛着の持てるようなものは無いように感じます。
もし僕が車椅子を使うことになった時、使いたい車椅子は、世の中にないのです。
それだったら、自分で作ってみよう!
そこで、仕事の合間をぬって、木の車椅子の試作を始めました。
【経緯】
2009年 専門家に相談するなどしながら、構想を開始
2011年 製作困難と思われるパーツの試作開始
2013年 初号機の設計、デザイン開始
10月 模型製作
2014年6月 試作初号機完成
初号機にて、問題点、修正箇所等の洗い出し。
9月 試作2号機の設計、デザイン作業開始
11月 試作2号機の製作開始
2015年2月 試作2号機完成
4月 試作3号機製作開始
6月 試作3号機製作完成
2015年 12月 福祉施設にて、試乗会
2016年4月 試作4号機製作開始
9月 試作4号機完成
何とか2016年中に試作5号機の完成を目指しています。
より使いやすく、より美しく 試作4号機完成
完成した試作4号機
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リム、そしてハンドルだけでも、芸術品として飾ってもいいくらいの美しさ
ハンドルの曲げ木は、ものすご〜く高い精度と技術、
そして根気が必用なのです。
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さすがブレーキシステムは金属しか無理でしょ?
何をおっしゃいます!
無理かどうか、やってみなきゃ判らないじゃないですか?
と、果敢に挑戦。
苦労してシステム設計し、もっと苦労して製作。
ちょっと感動ものですよ。
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流線的なフォルムのアームが、美しくて、そして優しい。
ずっと撫でていたくなる。
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前車輪の究極的な曲げ木。
そして本体との接合部。
信じられないような高度な技術の結晶。
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初号機から4号機まで並べると、
苦労した(今も)試作の歴史が頭に浮かんで、感慨深い
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初号機(手前)と4号機。
2年前、初号機が完成した時は、
すごいな〜。美しいな〜。って思ったけど、
その後の進化を見ると、やっぱり初号機は完成度低いなぁ。って思う。
でも、「何としても木で作るんだ!」っていう
意気込みが伝わってくる。
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試作3号機(向こう)からの修正ポイントは?
いくつかある中で、大きなものは…。
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重心を後ろにして、段差を乗り越える時、
前車輪を持ち上げやすくしました。
言葉では簡単なんだけど、
究極的な美しさの3号機のフォルムを、
大きく変更することになり、
フォルムの美しさと重心のバランスの兼ね合いに、
設計時は、悩みに悩みました。
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座面と背のクッションも、若干柔らかめにしました。
革で包んでしまうと、解らないのですが、
下地の構造を全く別の構造にしました。
クッションについては、まだ改良の余地があり。
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2016年中に試作5号機を完成させたい!
ますます進化を続けて、2017年春には試作を完了し、
受注の受付けを目指しています。
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毎日使う、自分の体の一部だから。美しくて、安らげて、誇りに感じられるものを!
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