「思考は現実化する」って言うけど…速すぎ! | 札幌のオーダー家具・オーダーキッチンなら家具工房【旅する木】

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「思考は現実化する」って言うけど…速すぎ!

いや〜、長いことブログを疎かにしてしまいました。
19年前に創業してから書き続けているのですが、こんなに空けてしまったのは初めてかも…

気になっていたし、何回もブログを書こう!と臨んだのですが、この夏は、日本を代表する建築家 伊礼智氏のi-worksプロジェクトの内装家具、建具、そして置き家具の製作という、ちょっと大変な仕事をしていたので、なんか気持ちに余裕がなかったんですね。
趣味のカヤックも、ほとんど行けなかったし。

i-worksの見学会が終わって、ひと段落したので、今、ブログを書こうとPCに向かっています。


i-works仕様で新たにデザインした家具


内装、建具、家具の全てを旅する木が担当、制作しました


外観も素敵な建物(施工 辻野建設)

 

ここ最近、とっても不思議に思っていることがあるんですよね。
「思考は現実化する」
とか
「言葉は言霊」
っていうじゃないですか。
今までの自分の人生と、旅する木が歩んできた道のりを思い返すと、本当だなっと思うのですが、ただ…

最近、思ったこと、口に出したことが現実になるのが速い!
速いというか、速攻なんです!
それが、良いことも、そうでないことも…なので、怖い!

例えば去年、僕はスズメバチの女王蜂をやっつけよう(正確には捕まえよう)として、脚立から落ちて、顎の骨を骨折したんですね。
それでふと、
今年もススメバチが工房に巣を作ったら嫌だなぁって思って、一応念のため、工房を一回りして、スズメバチがいないか確かめてみるかっと、体育館の周りを見始めるとすぐに、体育館の外壁の小さな穴からオオスズメバチが出入りしてるじゃないですか!
そしたら工房の中からスタッフの悲鳴が聞こえて行ってみると、オオススメバチが体育館の中に入ってきて、ブンブンやっていて、大騒ぎになってる。

さっきまで気配もなかったのに!

 

僕は蜂が好きなんですね。
オオスズメバチなんて、カッコイイ!っと思ってしまう。
さらに言うと、
オオスズメバチが巣を作るなんて、”最強の蜂” → ”最強の八” → ”最強の末広がり” → ”最強の商売繁盛”
なんて思って、ちょっと喜びの感情が湧いてくる。

できればそのままそのまま放っておいて、よく酒造屋さんに飾ってあるような大きくて見事な巣を作ってくれないかな?なんて思うのですが、スタッフが刺されたら大変!ましてや、お客さんが刺されたら一大事!と思って、駆除することにしました。

その方法は?

やってみたかったんですよね〜。
役場で防護服を借りてきて、ホームセンターでススメバチ用の駆除スプレーを買ってきて、やってみました!

↑↑↑ 画像をクリックすると、駆除している時の様子の動画に飛びますので、ご覧ください。
楽しい編集にしています!

 

駆除している最中、スズメバチがバンバン攻撃してくるんですよ。
攻撃してくるスズメバチに対して、まるでスプレーをピストルのようにして応戦します。
『スタッフを守る』という僕の心意気よりも、命を賭しても『女王蜂を守る!』というスズメバチの忠誠心の方が、どう見ても優っている。
壁の穴から続々とスズメバチが出てくる。
外から帰ってきたスズメバチは、主人の危機を知り、参戦してくる。
激しい攻防戦の末、スズメバチの全滅に至る前に、僕の弾切れ(笑)…ではなく、駆除スプレーがなくなってしまいました。

防護服を着ているとはいえ、何十匹ものスズメバチに攻撃されたら、それは恐ろしい。
ここで悩みます。
どうしよう?続きは駆除業者に頼もうか。でも、だったら最初っから頼めばよかったよなぁ。
巣は壁の中にあるから、穴からスプレーしたところで、全滅できるのかな?
とりあえず駆除スプレーを何本か買って、それでダメだったら駆除業者に頼もうかな?
でも5、6本は買わなきゃいけないから、スプレー買うお金がもったいないよなぁ…
あ〜、どうしよう?
駆除業者に頼んだら、いくらくらいなんだろう?

なんてことを考えながら運転しているうちに、ホームセンターに着いてしまい、店内に入った瞬間、耳に飛び込んできた店内放送は
「当店では、スズメバチの駆除を行なっております。無料で伺って、お見積りを致します。どうぞお気軽にご相談ください。」っと。

え?僕が来ること、知ってたの?!

 

それから間もなく、こんなこともありました。

今、娘と息子がある計画していて、準備を進めています。
自分達のタイミングで公表するから、まだ言わないでっと言われているので、内容は言えないのですが、その計画の中で、木のボウルを使うらしく
「木のボウル作れる?」と聞かれました。

木のお皿とか作ったことないのですが、旅する木には、実は『木工ろくろ』という木のお皿とか作る機械があるんです。15,6年前に無償で貰った機械。

ろくろの技術は家具作りの技術と全然違うので、僕は触ることが出来ず、工房の隅っこに、置きっぱなしなんです。
10年くらい前に一度、挑戦しようと思ったことがあるのですが、作るものによって専用の刃物が必要らしく、解らないので諦めました。

「どんな刃物を揃えたらいいのか解らないんだよ。誰かに教わればできると思うんだけどね」と答えました。

次の日の朝、スマホでInstagramを開くと、真っ先の画面のところに、木工ろくろ用の刃物のセットの広告が出ていました。
こんなマニアックな広告、今まで出たことなかったのに、このタイミング!
早速購入しました。

教えてくれる人を見つけなきゃなっと思って、夕食の時、新人スタッフの美月にそのことを話すと、
「私、木工旋盤大好きなんです!」と。
なんと、専門学校時代にお皿とか作ったことがあるんだそう。

なんだよ。こんな身近にいたじゃん!

 

そして、極めつけ、こんな出来事がありました。

旅する木の若者スタッフがチームを組んで、新しい事業を立ち上げる『旅森プロジェクト』というのをスタートします。
この『旅森プロジェクト』については、追々、ブログで紹介しようと思っていますので、詳細はその時にしようと思うのですが、若いスタッフにとって、今の旅する木の仕事にプラスして、さらにやり甲斐と、挑戦、自立、自己表現、そして報酬アップを目的とした企画です。

 

日曜日で、僕は用事があって、珍しく札幌のススキノを歩いている時、若者たちが、新事業のアイデアについてなどを一般の方にヒアリングしたいということで、僕が旅する木のお客様と日程調整をすることになりました。

やっとお客様と日程調整ができて、LINEでスタッフのくどけんに日程を伝えたとろ、その日、用事があるという返事。
お客様と苦労して調整したのに、主催者側のくどけんが用事があるということに、ちょっとイラッとして、
「いつだったら大丈夫なの?」
「その用事は変更できないの?」
「何時まで無理なの?」
「みんなの日程が合うのは、結構先になってしまうかも!」
などなどいくつも浮かぶ質問を、いちいちLINEでやり取りするのが面倒で、
「もう、会って話しできたら楽なのに!」
と思いながら、くどけんとLINEしていたら、隣を歩いていた息子が、
「あれ、くどけんと同じ車だ」っと。
スマホから顔を上げて見てみると、確かにくどけんと同じ車。
まさかと思いながら運転手を見てみると、なんと、
くどけん!!!
ススキノの立体駐車場に車を入れようと、順番待ちをしているくどけんがスマホを見ていました。
そう、そのLINEの相手は僕。

こんなことある?
僕が昼間にススキノを歩くなんて、記憶がある限り、覚えがない。最低でも10年以上はない。
そして、休みの日にスタッフにLINEをするなんて、滅多にない。
それなのに、ここ、ススキノで、LINEをしているまさにその時、すぐ隣にいるなんて。
しかも、後10秒、タイミングがずれていたら、すぐ近くにいたのに、気づくことはなかった。
こんなことある?

 

こんなことがほんの1、2週間の間に立て続けに起こったんです。
なんなんでしょうね〜?

 

創業してから目に見えない世界について、とても興味があったし、目に見えないけど確実にある、何か大きな力によって、旅する木は支えられ、その力のお陰で、今までやってこれていると思っている僕ですが、さらにここ3,4年、僕は何かに取り憑かれたように、この世界の仕組みを知りたい!という衝動に駆られ、何十冊ものその手の本や、量子物理学の本を読んだり、毎日のようにYouTubeを見たりしています。
そして、その中で語られていることが真実かを確かめたくて、自分の生活の中で実験、検証をしたりしています。

僕らが現実だと思っているこの世界は、実は実態がなく、言ってみれば全て幻、映像、夢のようなものだと。
それを2500年も前にお釈迦様は気づいて、『色即是空 空即是色』と表現した。
その後の賢者たちは、心の中が真の世界(実態)で、現実(外の世界)は心の中を映し出した映像なのだと。
だから、現実と思っている世界は映画のようなもので、全て自分自身で創造しているのだということを、いろんな表現の仕方で同じことを言っています。

100年くらい前、ミクロの世界を探求する物理学者たちは、それまで(今も)この世界で常識だと思われていたニュートン力学とか、相対性理論がミクロの世界では当てはまらないことを発見し、科学的に実証、証明してしまった。

量子物理学者たちが発見、証明した世界とは、まさに、『色即是空 空即是色』 この世界に実態はないっということ。
ありとあらゆる可能性が混ざり合って存在している。それを観測すると、ある一点に収束し、物質化(現実化)する。それが、その人が体験している世界なんだと。

収束する ”ある一点” とはどの一点か?
物理学者や数学者が導き出したその一点とは、最も少ないエネルギーで収束するところ。
それはスピリチュアル系の人たちの言う、最も抵抗の無い思考、または、心の底で信じている信念なのかな?と思います。

 

そういう観点からここ数日の出来事を振り返ると、
ふと「今年もスズメバチが巣を作ったら嫌だな」と思った時、確かに僕はススメバチが巣を作ったことを確信して探しに行ったような気がする。

息子に「木のボウル作れる?」と聞かれた時、「やっとあの木工ろくろを生かすチャンスだ!」と、木工ろくろが喜んでいる様子が浮かびました。

ススキノでくどけんと出会う直前、「多分LINEでは決まらないな。どうせ明日会うから、その時話をした方がいいな。」と、くどけんと会って話をしている様子が浮かびました。

その次の瞬間、あまたにある可能性の中で、最も僕が信じた信念、最も少ないエネルギーで収束する場(フィールド)が創造されたのかな?なんて思いました。

 

正直な話、20年、興味を持って、そのような情報に触れていようが、何十冊もの本を読もうが、何十回、量子物理学の実験を見ようが、いまだに『この世界は幻で、実在しているものは何もない』なんてことは、なかなか腑に落とせない。
だって、今僕の目の前には、僕が作ったダイニングテーブルがあって、僕が作った椅子に座りながら、テーブルの上に置かれたPCで向かっていて、PCの横には、自分で淹れたコーヒーの入ったお気に入りの陶器のカップがあって、反対側には、読んだ本、これから読む本が山積みになってる。
これらが全部幻だなんて…

一方で、旅する木が歩んできた道、出会った一人ひとりのお客様(仕事)とそのタイミング、下請けも卸も営業もせず、お客様が旅する木に出会ってくれるのを、ただひたすら待つだけのやり方で、19年も続けられていること、などなどを考えると、
「ん〜、やっぱりこの世界は僕が見ている幻、夢なんだろうな。そうとしか説明ができない」と納得する自分もいます。

もちろん、その間に大変なこと、苦労すること、思い通りに行かないこと、事件、などなどありますが、
「まあ、年末には、そんなこともあったなぁ。なんて笑いながらお酒飲んでるんだろう」とか、
ここぞとばかり、学んできた知識を乱用して
「どうせこの世界は幻、虚像なんだから、実は問題なんて起こってない。どうにかなるっしょ」
なんて深刻にならないようにしています。

そしてこれはしょっちゅうあって、いつもスタッフは半信半疑、苦笑いなのですが、家具の受注が入らない時期、
「神様、そろそろ受注が入らないとヤバいですよ。旅する木の営業マンは神様なんだから、ちゃんと仕事してくださいよ。受注とってくれたら、後は僕たちに任せてください。精一杯、喜んでもらえる仕事しますから。神様に恥はかかせません。お客様に後悔はさせません」
なんて、僕の唯一の営業をします。
そうすると、どういうわけか、間も無く、ちゃんと受注が入るんですね。

これが19年続いているので、『目に見えない世界』があることを確信するとともに、どうしても『この世界の仕組み』ということに興味を抱いてしまう。

きっとお釈迦様の言う『色即是空 空即是色』の世界、物理学者が証明した世界が、心の底から腑に落ちるなんてことはないんだろう。
でも、「きっと世界はそのように出来ている」っと信じて暮らしていくこと、それは日々の暮らしの中の様々な場面で救いとなっています。
ただ、最近の出来事は、その現実化のスピードが速すぎることに驚いている。

思っていること、信じていること、口に出したことが速攻、現実になるんだとしたら…
ヤバいヤバい!色々気をつけねば!(笑)

 

それにしも今回、このブログ、僕の中ではとても今の僕の核心に触れすぎていて、どう思われるんだろう?どういう影響があるんだろう?とか考えて、なかなかまとまらなくて、書いたり、消したり、ぼんやりとさせるように修正したりと、何週間もかかって書いています。
そして結局、まあ、今僕が本当に考えていることで、書こうと思ったことなのだから、そのまま書こう!と思って書いています。

その間スタッフに、
「こういう内容のブログ書いてるんだけど、全然まとまらないんだよ。今日もどっか一人になって集中できるところに行って書くから、一日、出てくるわ」
と言うといつも、
「わかりました。大丈夫です!」
と快く送り出してくれます。
そんなスタッフには本当に感謝です。

僕がブログを書いている今も、彼らは一生懸命仕事をしてくれています。
だから僕はこんなことを想像している。
神様が縁を繋いでくれたお客様に、心から満足する家具を作って、たくさんの笑顔と、喜びに満ちたお金を頂き、年末、スタッフに精一杯のボーナスを手渡して、僕も、スタッフも喜んでいる姿を。

 

そして心を裸にしたついでに、こんなことも言ってしまいます。

来年の仕事がちょっと手薄なんですよね。だから、さっき神様に営業しちゃいました。
こんな長いブログを最後まで読んでくれた方の中で、優しい家具が欲しい、心豊かな暮らしをするために家を立てよう、楽しく料理できるキッチンが欲しい。なんて考えている方がいらっしゃいましたら、もしかしたらそれは、こっそり神様がご縁を繋いでくれているのかも(笑)。
神様の使いとして、旅する木に現れてください。

きっと喜んで満足して微笑んでもらえると思います。
だって、もう僕はそんなあなたをイメージしちゃいましたもん!(笑)