PRODUCT作品紹介 / お仏壇
お仏壇[S]
旅する木のお仏壇
最近は、仏間のあるお家が減り、お仏壇も、昔のような大きくて、金ピカのものではなく、リビングに置いても
違和感のない、家具調の仏壇が主流になりつつあります。
さり気ない装飾を施した旅する木のお仏壇は、落ち着きと、高級感と、神聖な趣があります。
大切な人を偲び、祀るお仏壇だからこそ、細かなご注文にお応えし、丁寧に、精一杯の心を込めて製作しております。
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旅する木のお仏壇。 格式高く、気高さを感じるデザインを心がけています。
昔ながらのお仏壇は、今の家には合わない。 最近は家具のようなお仏壇が主流になっています。 お仏壇は家具と違って、開いている状態が表なので、 扉の蝶番は、外側に付いています。
本体にウォールナット、 取っ手の部分にメープルを使って、 アクセントにしています。
品格の中にも、愛着を持てる旅する木らしいポイント。 可愛らしいiro色シリーズの装飾
これは何でしょう? 答えは後ほど…。
開けるとこんな感じ。
場所を取らないように、扉は折り戸になっています。
内部にも細かな装飾。
お供え物を置く為の、引き出せる棚
その下にはお線香などを入れる引出し。
さてさて、さっきの質問の答えは? こんな棒が刺さっています。
この棒が扉まで貫通していて、扉のカギになってます。 お孫さんがいたずらしないように!という工夫。 まさにオーダーならではですね。
証明も仕込んであります。
可動棚は緩やかな曲面になっています。
仏様の写真を入れる、中に納まる額も製作。 寸法は全て、入れるものに合わせて決めています。
品格と愛着のポイントのバランスが整ったお仏壇です。
FEE料金について
樹種 :ウォールナット |
サイズ :W460×D430×H1060 |
仕上げ :旅する木オリジナル塗料 |
参考価格 :445,000円(税別) |
格式高さと品格がありながら、可愛らしさも感じられるような、そんなお仏壇です。
本体のウォールナットに、メープルの取っ手が印象的。さらに、いろんな樹種を組み合わせたアクセント。
お供え物を置く引き出せる棚、引出し、照明など、機能も十分。そして内部のいろんな寸法は全て
置くもの、飾るもの、入れるものがバランスよく納まるように製作された、デザイン、機能が
集約された、旅する木らしいお仏壇です。
[お仏壇-S]はこうして生まれました。
初夏のある日、Sさんご夫婦が工房に来て下さり、お仏壇のご相談を受けました。
その時にはまだ、工房にお仏壇を展示していなかったのですが、HPで旅する木のこと、そして今まで
製作したお仏壇をご覧になってくれていて、最初から和やかに打ち合わせが始まりました。
お仏壇の依頼をされるということは当然、悲しい出来事があったわけで、その事情は聞くべきか、
聞かずにいるべきか、いつも悩みます。
旅する木の家具はどれも、依頼された方に、家具に込めた思いも伝わって欲しいと思いながら、手をかけて
製作しており、お仏壇の場合、特にその思いが強いので、何回も打ち合わせを繰り返している中で、事情を
尋ねたところ、僕の想像を越える悲しい出来事でした。
毎日手を合わせ、少しでも心が癒される場所にしようという思いで、丁寧に製作させて頂きました。
打ち合わせが始まってから納品までの数ヶ月の間に、「孫が生まれました。」という嬉しい知らせが届きました。
このお仏壇には、そのお孫さんが成長していく過程で、お仏壇を開けていたずらしないように、カギをかけられる
ようになっている木の栓と、埋め込む穴があるのですが、それがまた心が癒される一つの機能なのかな?
という感じがします。
なぜか不思議なことに、毎年年末、もしくは年始の仕事は、お仏壇の製作をしています。そして今年はこの
お仏壇。お仏壇の製作は特に製作している僕も心が引き締まり、神聖な気持ちになります。仕事始めをこのような
気持ちで迎えられることに感謝しながら、丁寧に、心を込めて製作させて頂きました。
納品の際、Sさんご夫婦共にとても喜んで下さり、お土産に美味しい大福を頂きました。
Sさんご夫妻、本当にありがとうございました。…大福のことではなく、
このような心に残る仕事、そして神聖な気持ちになれる仕事をさせて頂き、本当にありがとうございました。