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長沼町 Y邸
長沼町 Y邸 旅する木らしさいっぱいのキッチン
機能、デザイン共に、旅する木らしさがいっぱい詰まったキッチンです。
機能的には奥様が旅する木のHPをよくご覧になって下さっており、「◯◯邸のこの機能を付けて下さい。」
という要望を聞きながら設計を進めました。
取っ手は、いかにも旅する木らしいiro色バージョンの取っ手。
IHの後ろの油はね防止のガラスの枠も、旅する木のカフェ『cafe工房そよ風とつむじ風』と同じように
木の枠にiro色のポイントが組み込まれています。
至る所に愛着の持てるポイントがあって、毎日の料理が楽しくなりそうです。
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旅する木から始まった家作り。 家も、キッチンも家族の希望を叶えます。
家のメインとなるアイランドキッチン
40ミリという分厚いチェリの天板。 手カンナでツルツルに仕上げられています。 水回りでも問題ありません。
奥様はこだわりの機能がいっぱいのキッチンです。
この旅する木オリジナルの取っ手が あまりにも可愛い♪ いろんな樹種の組み合わせ。
ここはフキン掛け。 湿度が隠ってはいけないので、閉めても空間が 開くようになっていますよ。
まな板って、置く場所に困るものですよね。 ここはまな板を立てかけられるようにしてあります。 湿気でも大丈夫なように、メラミン素材。
これも奥様の希望。 便利な使い方が出来そう。
多くの奥様に人気のレードル掛け。
収納力いっぱいの引出し。 大きい鍋や、調味料もなんのその! 引出しはもちろん、ソフトクローズ。 静かにきちんと閉まりますよ。
ビルトインの食器乾燥機。 前板は木目を合わせて製作したものを取り付けているので、 全く違和感がありません。
このシンクは珍しく、既製品。 排水口が一体型のものを奥様が希望されたため、 既製品の中から選びました。
IHの向こうは、油跳ねを防止する盾。
このワンポイントが可愛い! こういうところが愛着が持てて、 「大事にしたい!」って思いますよね~。
お、こんなとこにちっちゃな『旅する木』 カワイイ~♪
チェリーの突き板をわざとランダムに貼っています。 長年の経験と上手くまとめられるセンスが求められる。 一歩間違えると野暮ったくなってしまうんですよ~。
Yさんの家は、キッチンの後ろの建具など、 室内建具も全て製作させて頂きました。
FEE料金について
樹種 :アメリカンブラックチェリー |
サイズ :W2700×800×H830 |
あるカフェの営業日、Yさんご家族が工房にキッチンをご覧になりに来てくれました。
新築を考えていて、旅する木のHPをご覧になって見に来られたそうです。
カフェのキッチンをご覧になって、とても気に入って下さり、さあ、帰ろうとして玄関で靴を履いてる時、
ふと、僕「ところで、家を建てる工務店とか建築家とか、決まっているんですか?」
Yさん 「いえ、まだ何も。」
僕 「合うか合わないかは別として、僕が信頼している建築家を紹介できますよ。」
という一言から、再び靴を脱いで、今までの旅する木から始まった家作りの例などの話しが始まりました。
そんなことからすぐに建築家を含めた打ち合わせが始まり、Yさんとご両親の二世帯住宅の家作りが始まりました。
長沼町ののどかなロケーションに建っている、奥様が生まれ育った土地に二世帯住宅を建てる計画で伺ったのですが、
ご両親共々現在の家に愛着を持っていて、いつの間にか、リノベーションできないか?という方向に話しが進み、
基礎と柱だけを残した、全面改装のリノベーションになりました。
実は我が家も元保育園を同じようなリノベーションをしたのですが、思い出、面影が残りつつ、新築同様に
生まれかわるので、完成した建築は、新築以上になります。
完成したYさんの家も、同じように面影が残りつつ、新築同様に生まれ変わり、Yさん、そしてご両親にとっては
新築以上の価値を感じられているのではないかと思います。
Yさんの家作りで打ち合わせを繰り返している時、とても嬉しいことがありました。
それは、奥様が子供の頃からコツコツと貯めていたお年玉とかお小遣いが、かなりまとまったお金になっていて、
「今回、キッチンとは別に、このお金で、ダイニングセットを作ってほしい。」と頼まれたことです。
「特に貯めようとしていたわけではないけど、使おうと思うことが無いうちに、こんなに溜まっていて、
新しい家のダイニングセットにこのお金を使いたい。」ということを伝えてくれました。
こんなに嬉しいことはありません。頂くお金は、その金額以上の価値があります。
それに見合う家具を作ろうと、気合いが入りました。
そして、Yさんの家、なんと室内建具も旅する木で製作させて頂きました。
家具屋さんと建具屋さんは、似てて異なる職業なので、専門外ではあるのですが、やらせてもらう以上、
そんじょそこらの建具屋さんよりもずっと良いものを作ろう!と、キッチン以上(?)に気合いを入れて
製作しました。
作っていると製作欲というか、喜ばせたいという思いが増してきて、ポイントとなる取っ手を、これまた
凝ってしまいました。
最後の最後、引き渡しの時、サプライズでお披露目した木で作ったレバーハンドルには、驚いて、そして
喜んでくれました。
山内さんの家を設計した建築家本間氏は常々、「最終的に室内空間を決めるのは、家具と建具です。」と言っています。
今回、山内さんたってのご要望で、その空間を決める家具と建具の両方を旅する木で製作させて頂けたとこは、
とても嬉しく、大変勉強になりました。
Yさんのご家族の思いのこもった家作りに最初から携わらせて頂き、とても良かったと思っています。
今後の旅する木の方向性、僕の目指すべき道がはっきりと見えて来ました。
Yさんご家族、そして、ご両親のKさんご夫婦、本当にありがとうございました。