珍しいアメリカンブラックチェリーの耳付きのダイニングテーブルです。

チェリーは北米からの輸入材なので、輸入される時点で耳がカットされているのが通常なので、

特別に耳の付いているものを取り寄せて製作しました。

チェリーの赤身と、耳の部分の白太（しらた）とのコントラストが、とても素敵。

人工的に作った耳とは全く違い、自然のままの表情です。

精巧に加工されて作られたボード類の中心に置かれた、自然のままの耳付きのダイニングテーブルが、

まるでオアシスの様に、自然と人を引き寄せる力強さを感じられます。

［C邸　施工例］

岩見沢にお住まいのCさんご夫婦が、新築を建てるということで、家具一式を製作させて頂きました。

壁一面のAVボードから、キッチンボード、リビングボード、洗面所、ダイニングセットと、

家まるごとの家具を製作。

家自体に木をふんだん使っており、ご注文いただいた家具も色んな樹種を使っているのですが、

デザインが統一されているので、違和感無く建築に溶け込みつつ、彩りを添えるポイントにもなり、

ぐっと高級感のある空間を演出しています。

［C邸　施工例］は、こうして生まれました♪

　１年以上前、岩見沢にお住まいのCさんご家族が、家を建てるということで、ご相談のメールを頂きました。

内容は家の家具ほぼ全て。

一軒の家で、これだけ全ての家具を任せられることは、そうそうないので、かなり気合いが入りました。

　Cさんご主人がある程度イメージができていたので、それを元に具体的にデザインをお越し、ご提案し、

意見を聞いて、修正をする。というやり取りを何度も繰り返し、満足頂けるプランを設計したのですが、

ここまではあくまでも紙面上の話し。建築に絡む家具がほとんどなので、最終的な寸法は、建築がある程度

出来上がらないと、採寸できない。でも、これだけのボリュームの家具の製作は、建築がある程度進んでからでは

間に合わない。どうしよう～。

今だから言いますが、Cさんを不安にさせてはいけないので、「任せて下さい。大丈夫です。」なんて言ってたものの、

結構心配していたりして。

　ただ、施工する工務店が岩見沢の武部建設で、以前、武部建設施工の家のキッチンを作って納めた時、

とっても精度よく施工されていたので、建築図面上の寸法を信用し、かなり早い段階から製作に入りました。

　その間に、Cさんご家族は何度も工房やカフェに来て下さり、加工が進んだ家具をご覧になり、安心して下さりました。

　今回もかなりの精度で建築が施工されており、取り付けはとてもスムーズに進みました。

　取り付けている最中は一つひとつの家具に夢中になっているのですが、取り付け作業が終わり、全体を見回すと、

室内の全ての家具が旅する木なので、まるで旅する木のショールームのようで、圧巻でした。

　Cさんとほぼ一年かけて図面のやり取りを繰り返した家具が、実際に形になって納まっているのを見ると、

なんだか考え深いものがあり、写真撮影に伺った時、撮り終えた後もしばらく一つ一つの家具を見つめたり、触ったり、

去り難い気持ちになりました。

　もちろん、Cさんもとっても喜んで下さり、

「たくさんの家具の作成、本当にありがとうございます。お陰様で少しずつ転居後の生活が想像できるようになってきました。

あまり自宅に人をよんだりすることは好きではなかったのですが、今は親戚や友達に見せたくて仕方ありません。」

という、嬉しいメーを頂きました。

できることなら、僕も家族や、お客さんに見せたくて仕方ありません（笑）。

　Cさん、これだけの家具を、旅する木のことを信用してくださり、任せて頂き、本当にありがとうございました。

　あの家で、お子様の成長が楽しみですね。岩見沢は近くなので、また工房やカフェに遊びにきて下さい。