『家具工房旅する木』は豊かな「暮らし」、「心」、「時間」をご提案、ご提供します。
つむじ風通信実は、学生の頃シナリオライターになりたくて、新聞社のコンペに出展していました。
箸にも棒にも引っかかりませんでしたが‥
文章を書くのは好きなので、妻のそよかぜ通信とともに、日常でのちょっとした出来事を
載せていこうと思います。なんちゃってシナリオライターにお付き合い下さい。
先日、ある青年から電話がありました。
「あ、あの〜…お久しぶりです。」
たどたどしい口調で、すぐに彼だと判りました。「元気にやってる?」
「はい。元気です。今、ベニヤ3枚分の大きな絵を描いています。色鉛筆で。」昔からそよ通、つむ通を読んでいて下さっている方なら、ピン!と来たのでは
ないでしょうか?そう、もう3年も前になりますね〜。彼に出会ったのは。まだ彼は中学生でした。
その驚くような彼の才能に、声をかけずにはいられませんでした。
2006年4月6日のつむ通”絶滅動物を残したい”に彼との出会いを書いています。
もう名前を公表しても良いと思います。
現在、音威子府高校3年生の川崎映君。「『スロウ』という雑誌に出る事になりました。良かったら見て下さい。」
『スロウ』は、旅する木も記事にして頂いた事があり、昔から大好きな雑誌です。
「そうなんだ!スロウは購読してるから、見るね〜。」縁があり出会い、その後、ご両親とも親しくさせて頂き、個展でサイドボードの天板に
飾る額に、図々しくも一点、作品を描いてもらい、その作品のお陰で、映君を
子供の頃から知る方々とお話させてもらったりしました。”天才は一日にしてならず”
まさにその通りで、子供の頃から映君の事を知る多くの方が、「絵を描いていない映を
見た事がない。」とおっしゃっていました。ショールームにある、僕が作った額に入った彼の絵が、妥協してしまいそうな時、
僕に、「ここまでおいで。」といつもよりさらに輝きを増すんですね。不思議な事に…映君と出会い、その作品と人柄に触れ、人は年齢ではないことを実感し、20も年下の
彼を、僕は心から尊敬し、いつも僕の心のどこかに彼がいるんですね。
いつか、僕の作品が映君の作品に追いつく事が出来たなら、どこかで、どういう形か
解らないけれど、一緒になにか出来たら嬉しいと思いつつ、最近の映君の作品を見ては、
開く一方の差を感じてしまうのです。
「札幌に帰ってきたら、新しい工房に遊びにおいで。」
「はい、絶対行きます。」
きっと自転車で来るんだろうなぁ。まだ寒い3月に、自転車で当時札幌の工房に
来た映君を思い出しました。8月10日(月)6時から、紀伊國屋札幌本店にて、スロウ20号発行イベントとして、
『音威子府の芸術家の卵たちを招いて』というトークイベントを行います。
尊敬しつつ、「トークは苦手そうだなぁ。」と心配もしています。******************************************
「人生とはなんと不思議で面白い出会いに彩られていることか」
先日、ほんと〜に久しぶり(数ヶ月振りです…)に一日仕事を休み、
札幌の手稲区にある、『ひだまり』という絵本のお店に行ってきました。
7/3〜8/30まで、ここで ひだのかな代さんの絵本原画展”にこにこ ぎゅっ”
が開催されています。可愛いホッキョクグマのお話です。1ヶ月程前ある方から、「ひだのさんという絵本作家さんが原画展をやるので、
その額を作ってもらえませんか?」というお話を頂きました。
ありがたい事に、現在、多くの家具の注文を頂いており、半年近く待って
頂いているので、断ろうと思っていたんです。しばらくして、ひだのさん本人から電話で、「旅する木さんのHPを見たのですが、
予算もないし、恐れ多くて…」というお断りの電話でした。僕も断ろうと思っていたところに、相手から断りの電話なので、何も問題ないですよね。
でも、絵本作家さんってどんな方なんだろう?どんな絵本なんだろう?と
なんか気になって、話しを聞いてみると、ホッキョクグマの家族の暖かいお話だと
解りました。『旅する木』の社名は僕の大好きなアラスカの写真家、星野道夫の著書名から
取らせてもらったのですが、星野道夫の写真や、エッセイにも頻繁にホッキョクグマ
が登場し、僕の中では”ホッキョクグマ=星野道夫”という構図がインプットされて
いるんです。
この時点で僕の中では、お金は関係なく、時間はなんとかやりくりして、やろう!
と決めました。ひだのさんの方も、実は星野道夫が大好きで、友人から『旅する木』を紹介された時、
運命を感じたそうですが、予算だけを気にされていたようです。完成した額を取りに来られた時、初めてお会いしたのですが、パワフルで、とても面白い
方で、話しが盛り、プレゼントされた絵本にサインをして頂きました。”ひだまり”で、初めて額に入った原画を見たのですが、暖かくて優しい作品で、
額との相性もとても良い感じでした。”ひだまり”に入ると、玄関の一番目立つところに何と、星野道夫の本『旅をする木』
が何冊も積み重ねられており、そこは星野ワールドでした。
僕の工房の事もご存知で、会えた事をとても喜んでくれて、二人で星野談話に花が咲きました。
"ひだまり”のオーナーの青田さんから、今回のひだのさんの絵本、”にこにこ ぎゅっ”
が生まれるにあたり、いろんな苦難があり、それぞれ関係者の英断があり、
奇跡的に誕生したことを知りました。
良い作品が生まれる時というのはそういものなんでしょうね。戦略とか、計画とか、計算とか
そういうものではなく、心とか、情熱とか、勘(何となく?)みたいに目に見えない何か、
が動く時なんだろうな。
そんな奇跡の糸の一端に僕も絡むことが出来た事を、とても嬉しく思いました。星野道夫の本を読んでいると、彼自身、出会いと、人のつながりを何より大事にしていた
ように感じます。
もちろん彼は知る由もないですが、今回のこの出会いは間違いなく彼が結んでくれたんですね。文頭の言葉は、彼の著書によく使われる文句です。
「人生とはなんと不思議で面白い出会いに彩られていることか」
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この前の日曜日、工房のある東裏小学校で「亜麻祭り」が行われました。
亜麻は今、とても注目されているんですね。
亜麻にはオメガ3という栄養素が豊富に含まれていて、これが体のバランスを
保つのに必要な栄養素なんだそうです。栄養とかより何より、亜麻の花って本当に可憐で奇麗なんです。
そして、ここ、当別町東裏が、日本一の亜麻の産地なんです。
そんなご縁で、僕が作る家具の塗装は、地元の亜麻の種を絞った亜麻仁油に
秘密の、ものすご〜く安全な処理をしたものを塗っているんです。
だから旅する木のオイルは世界一安全なオイルなんですよ。詳しくはこちら。話しが反れちゃいました。そんな人気の亜麻のお祭りで、何と、東裏小学校に
半日で2000人くらいの人がやってきたんです。もうビックリです。
もちろん校舎も解放していたので、僕のショールームにも千人以上の方が
見に来てくれました。皆さん、木が好きなんですね〜。亜麻祭りに来て、たまたま家具工房があったので
ついでに見に来られたのに、多くの方から質問攻めや、相談を受けました。”木が好き”といえば、木が好きで、家具や、木の本ばかり出版している
ライターの西川栄明さんが、今日、取材で工房へカメラマンさんと来てくれました。
最近の本で言うと、『木育の本』を出版された方です。今回は”食”に関するクラフトを、一般の方が製作に挑戦するための本を
出版するという事で、僕は『お菓子御膳』の制作方法を解説しました。一般の方向けということで、道具も手工具中心に製作しました。製作、解説
しながら、まだ趣味で木工をやってた頃の事を思い出しました。
「そうそう、こんな風に苦労しながらやってたなぁ。」と懐かしくなりました。10月に発売される様です。詳細が決まったら、またお知らせしますね〜。
この本を見て、是非『お菓子御膳』に挑戦してみて下さ〜い。
それから、もう一つ、事後報告になってしまいました。もしかしたらご覧になった
方もいるのでは?
6月29日、旅する木がテレビに出ました〜。北海道だけですが‥
HBCの『たびたび』という番組。
HPで様子が紹介されているので、ご覧になって下さいね。僕が今、家族より可愛がって
ちょっとひんしゅくかっている、愛犬ノンノも出てますよ〜。******************************************
一昨日、 ”旅する木で、木と音楽を感じよう!”のイベントが行われました。
今年の旅する木の、大きなイベントで、妻と前々から準備を進めていましたが、
やっぱり直前になって、バタバタしなから、当日を迎えました。前日、長野から僕の両親も来て、準備を手伝ってくれたのですが、
この父が、当日ハプニングを起こそうとは、想像もしていませんでした。午前中から木工教室で、まるスツールを8名の方が参加し、自分の指定席を
楽しそうに製作しました。
まるスツールは機械加工が多く、参加してくれた女性が積極的に機械を使ったので、
男性陣も負けじ(恐々?)と大きな機械を扱っていました。妻がマクロビスウィーツを準備したりするので、どれくらいの人が来てくれるんだろう?
と、心配していたのですが、6時くらいから、続々と来房して下さり、
予想を遥かに上回る60名ほどの方が、クラシックコンサートを聞きに来てくれました。今回の『音楽の贈り物』をプロデュースしてくれた畠中さんを中心にした音楽家の
方々の演奏は、恐らく、参加者の想像を遥かに超えた素晴らしいもので、
自然とアンコールの拍手が起こり、鳴り止まないほど、心を捉えていました。最後の演奏曲は、畠中さんが僕にプレゼントして下さいました。
僕の大好きなジブリの映画、『天空の城ラピュタ』より、パズーが毎朝吹く、
トランペットを、畠中さんが木製のフルートで演奏してくれて、そのまま、5名の
音楽家全員による、主題歌『君をのせて』に移るという、あまりに感動的で、
迫力のある演奏に、泣きそうになってしまいました。そして最後に、僕が音楽の余韻を残そうと、手短な挨拶をして終わるはずだったのですが、
いや、終わったのですが、そこで何と、予想もしないハプニングが…???
そのことは参加して下さった方々の心に残ってくれれば良いので、
あえて説明はしませんが、驚きました。(汗)演奏者の方々も、「お客さんの雰囲気がとても良く、気持ちよく演奏出来た。」と
喜んでくれていて、嬉しかったです。何より、アンケートの回収率がものすごく高かったことが、今回のコンサートが、
どれだけお客様の心を捉えたかを、物語っていると思います。何名かのアンケートの感想を列記したいと思います。
・最高に楽しかったです!是非是非、またやって下さい。
・今年に入って、感動したことのNo1になりました。ロマンとか、夢とか、願いって
そんなことを考えていました。
・とても良い時間でした。ありがとうございました。素敵なコンサートです!
・お父様、ステキです!長野からようこそ!!
・ラフな雰囲気で、音の響きも体で感じることができて、良かったです。
・旅する木で定期演奏会があれば、すご〜く嬉しいです。
・実は今日、誕生日でした。素敵な時間を過ごせました。ありがとうございます。
・心地よく、贅沢な時間を過ごすことが出来ました。(お父さんも良かった!)
・本当に良いコンサートでした。選曲も演奏も素敵でした。会場の雰囲気、弾き手も
聴き手も共にいいなぁ。と感じるようなひと時でした。今日、一昨日のにぎわいがウソのようなシーンとした体育館で一人で仕事していると、
なんだかステージの方から演奏が聴こえてくる様で、しばしば手を休めて
誰もいないステージを見てしまいました。******************************************
みなさん、お聞きになった方もいるのではないですか〜?
実は今日、ノースウェーブの奥かおるさんの番組、スパークリングサンデイの
KAORU'S VIEW(体験コーナー)に電話インタビューで出たんです。
『旅する木で”木”と”音楽”を感じよう』のイベントを紹介してくれました。実は、この出会い、我が家のワンちゃん(北海道犬)のノンノが引き寄せてくれたんです。
自宅の真ん前に貸し農園があって、ノンノが農園で作業している方のところへ行って、
邪魔してたんです。それで、ノンノを捕まえに行って、ちょこっとお話をしていたら、
「ノースウェーブのディレクターなんです。」というとこから、トントン拍子で
取材して頂けることになったんです。
ノンノ、偉い!その前も、やっぱり邪魔しに行ったら、すご〜く犬好きの方で、「来てくれないかな?って
思ってたんですよ。」ってことで、初収穫のラディッシュを頂きました。
ノンノのお陰で、いろんな楽しい出会いがあるんです。おっと、話しが反れてしまいました。
『旅する木で”木”と”音楽”を感じよう』の音楽の演奏をしてくれる音楽家達は
みなさんプロとして活躍されている方達なんですよ。
代表の畠中さんという方は、音楽家でもあり、建築家でもあるんです。
スタジオシンフォニカという設計事務所をやっていて、いろんな建築の賞も受賞して
いる多才の方で、僕も最近一緒に仕事をさせてもらっているのですが、この人は
天才だ!と思う事がしばしば。彼が演奏するフルートも良いんです。選曲は僕も知らないのですが、皆さんの知っているクラシック曲や、映画音楽を選んで
くれている様です。僕は大のジブリファンなので、ジブリの曲をリクエストしちゃいました。
何を選んでくれてるんだろう?とても楽しみです。また、木工教室の「まるスツール」の方も、現在予約してくれている数より、3、4脚、
多めに準備していますので、まだ間に合いますよ〜。可愛くて、懐かしい「まるスツール」。
工房の作品の中では、一番人気かも知れませんね。
是非一緒に楽しく作りましょう。
木工教室の方も、クラシックコンサートの方も、ふるってご参加下さい。
木工機械の並ぶ廃校の体育館での椅子作り、クラシックコンサート、きっと楽しくて、
優しい気持ちになれると思いますよ。
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我が家のワンちゃん、ノンノ(メス)が一人じゃ可哀想ということで、
ペロ(オス)も一緒に連れて来ていたのですが、貰い手が決まって、
遠くへ行ってしまいました。なんとそこも廃校を利用しているところで、
のびのびと可愛がられているようで、いつか会いに行こうと思っていま〜す。
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この前の日曜日、広〜い校庭にぞくぞくと軽トラが集まって来ました。
その数、ざっと30台くらい。
毎年恒例の東裏の自治会で、小学校の周りの草刈りなんです。
恒例といっても僕は初めて。訳も判らずカマを持って集まると、
これと言った指示も無いのに皆さん、ばーとあちこち散らばって行って、
「ブオーン、ブオーン」という轟音が響き渡ります。
そうなんです。総勢80名ほど、そのほとんどが農家なので、皆さん
草刈り機を持ってるんですね。校庭や、隣の神社、校舎周りなど、50センチ程
成長した雑草が、こ〜んなに広いのに、ものの30分くらいで、
ものの見事に、あっという間にきれいサッパリ!それは見事ですよ〜。
その間僕は、機械が入れなそうなところをちょこちょこっとカマで刈った程度。そしてさっそくこれまた恒例のバーベキュー。
奥様方が手際良く準備を進めていて、わいわいがやがや。
草刈り30分でバーベキュー3時間。
う〜ん、こっちがメインだったのか…。それにしても、廃校になっても、こんな風に学校に愛着をもって
総出で草刈りをしてくれて、本当にありがたいです。
去年、廃校になって、今、校舎を使っているのは、僕しかいないんですから。
そして、その前の日の土曜日、東裏小学校で、僕が所属している、
『木育ファミリー』の総会が開かれ、ここ、東裏小学校を、木育ファミリーの
拠点にすることが決まり、徐々にではありますが、設備を整えていく事になりました。
お金をかけてドーンとやるのではなく、作れるものは手作りで、お金ではなく、
知恵と工夫で楽しい施設にしていこうと思います。そうして、地元の、この学校に通っていた子供達、そして、週末、木に触れて
楽しい一日を過ごしたいご家族が集まるような学校にしていきたいですね。
そして、ここに遊びに来た方々に、東裏で採れた野菜や、お米の美味しさを
感じてもらいたいと思います。
日曜日も、そして今日も、農家の方から採れたての野菜を頂いたのですが、
そのあまりにもみずみずしさ、甘さに感動しながら、
「もう、スーパーの野菜、買えないねぇ。」などと妻と話しながら頂いています。
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以前から”つむ通”で何回か触れていますが、農業にはまっています。
農業というと大袈裟ですね。家庭菜園ですね。家の前に100坪の空き地があって、そこを近所の農家さんにドラクターでおこしてもらい、
教わりながら、やってます。
といっても、土いじりは子供の頃、父親に連れられて、ちょこちょこっとやっていただけなので、
今年は簡単な、ジャガイモと、とうきび(北海道弁ですね。”とうもろこし”のことですよ)
ミニトマトくらいです。
土いじりはワンちゃんたちも大好きで、僕がクワを持って耕そうとすると、飛び跳ねて
邪魔ばかり…。いっこうに作業がはかどりません。
毎朝早朝、犬とグランドを駆け回った後、朝食まで、雑草刈りをするのですが、
ちょっとスタートダッシュに遅れたジャガイモの葉っぱが顔を出しているのを見て、
感動しています。当たり前のことなんですよね。
その”当たり前”に目をむけず、生活していたんだな。と、つくづく実感します。野菜や、お米を想像する時、ついつい、スーパーに並んでいる姿を思ってしまいます。
でも、本当はこうやって芽が出て、何ヶ月もかけて少しづつ育って、実や種や根が大きくなって、
それを収穫しているんですよね。
ここ(当別)で暮らしていると、そんな当たり前の事が目の前にあって、改めてその
当たり前の大切さと、今までそこから離れた生活をしていたことに気付かされます。早朝、昼休み、夕方と、次の作業が何なのかも解らぬまま、とりあえず土をいじっています。
考えようによっては、労力に比べたら、買った方が安いかも知れませんね。でも、労力の分だけ、
食べる時、幸せなんだろうなぁ。と思います。まだトウキビは芽も出ていませんが、それでもここに一列に背丈より高いトウキビが育ち、
もぎたてを茹でた真黄色のトウキビを想像すると、よだれが止まりません。もし順調に全部育ったら、ジャガイモもトウキビも、とても家族では食べ切れないほど出来て
しまいます。そしたら、納品の時、もれなくプレゼント(?)
手作り家具に、手作り野菜がついて来る!もちろん、完全無農薬野菜ですよ。
やっぱり手作りっていいですね〜。お楽しみに〜。
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今朝の北海道新聞の札幌版に、6/27(土)の”旅する木で木と音楽を感じよう”
のイベントの記事が出ましたね。実は、取材を受けたのは、昨日なんです。
昨日の今日ですよ!めちゃくちゃ早いですね。驚きました。木工教室は、大人気の『まるスツール』ですよ。
工房に来られる方の中では、一番人気かも…。
是非ご参加下さいね。そして、その後夕方から行われる、クラシックコンサート。
木工機械の立ち並ぶ体育館で、本格的なコンサートなんて、面白そうじゃないですか?
東裏小学校に工房を移転してから、ずっと、やってみたいと思っていた企画だったんです。僕も、演奏者も、工房でのコンサートなんて初めてなので、どうなるか全く未知数ですが、
喜ばれるように、頑張りま〜す。
是非ご参加下さいね。
お待ちしております。僕もどんな曲を演奏してくれるのか知りませんが、多くの方がご存知な曲ばかりでそうですよ。
特等席を自分で作って、癒される音楽を感じましょう!
お待ちしております。******************************************
札幌からちょっと離れたせいか、木工教室の参加者がちょっと少なめなんですが、
お陰で、すごく親密で、笑い声の絶えない教室が続いています。
毎回楽しくて、お話に花が咲き、いつも時間オーバー。
今回は(今回も…)、参加して下さったかたのブログで様子をご紹介しますね。
こちらをどうそ!!
お楽しみ下さい。
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北海道は清々しい、とても気持ちの良い季節ですね。
上の写真は僕の毎朝の出勤の様子です。ノンノやペロが早起きで、僕が起きるのを待ちわびているので、
毎朝5時前に起きて、花達がまだ咲く前の校庭を一緒に駆け回ってから、
学校のすぐ隣の東裏神社にお参りに行って、また校庭を駆け回って、
5時半くらいから仕事をするのが、日課になってしまいました。
”早起きは三文の徳”と言いますが、朝食前に一仕事終えるのは、
とても気持ちよく、得した気分になります。そして、集中して仕事をしているうちに、日が高くなり、
教室のカーテンを開けると、木の窓枠には、一面、緑のじゅうたんに、
黄色いタンポポと、ピンクや、ホワイトのデイジーがこれまた、緑に負けじと
咲いていて、いつも外に出て、息子や犬達と校庭を散歩。
妻と、「ここは天国?」などという言葉を自然と口にしてしまいます。
夜も良いんです。
ノンノや、ペロの餌を狙って、キタキツネが毎晩やってきます。ノンノやペロに
比べたら、2倍以上あるようね大きいキタキツネ。熊に立ち向かうアイヌ犬と言えども、
まだ2ヶ月の子犬達は、怯えながらキャンキャン吠えるのがやっと。
そこで過保護のバカ親が登場し、追い払うんです。
僕に飛びついて来る子犬達を両膝に抱えて、落ち着くまでしばらく撫でながら、
満点の星空を眺めるのが、これまたいつの間にか日課に…。
北空の北斗七星から、南空のさそり座。その間無数に輝く星たちを見ながら
「やっぱりここは天国かも?」と本気で思ってしまいます。妻が地元の奥様方の集まりでその事を言うと、地元の人たちは、当たり前でそれほど
感じていない様ですが、札幌から来た僕たちが、ここを”天国”と感じている事を
とても喜んで「ありがとう!」と言っていました。
ここ東裏を、そして東裏小学校の事を自分のものの様に思っているからこそ出る、
言葉ですよね。朝5時に、学校に犬達と向かうと、すでにトラクターが動いています。
学校の周りの水田には、先週から水が張られ、今は田植えの真っ最中です。
僕も家の前の畑に、3種類のジャガイモの種芋を植えました。何十年ぶりに土を耕すと、
子供の頃、父親に連れられて畑をやっていた時と同じ、土の匂いがしました。広〜い校庭に咲く彩りの花と緑、満点の星空、土の匂い、そしてそこに住む人たち
「そう、ここは天国だ!」
そんな場所で毎日、家具を作っていられる事は、なんて幸せなんだろう。と思う毎日です。
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実は内緒にしていましたが、この前の日曜日、新しい家族が増えました。
しかも双子。男の子と女の子です。
え〜!ほんと〜?ス、スミマセン。そんなに本気に驚かれるとは…
ワンちゃんです。ワンちゃん。アイヌ犬(北海道犬)の兄妹なんですよ。生後50日の赤ん坊。
当別の隣町の石狩市で産まれたことを聞き、仕事のきりが良く、早く終えた時とか、
休み(最近ずっと休みは無しなんですが…)の時など、遊びに行っていたんです。
庭を兄妹で走り回っていて、僕ら家族が行くと、迎えに来てくれるんです。生後50日くらいは母親の元で過ごすので、ずっと待っていたんです。もちろん犬小屋も作って。。
生後50日ピッタリに、もらいに行きました。
メスを頂くことになっていたのですが、いつも二人で遊んでいるので、見知らぬ土地に
一人じゃ可哀想ということで、慣れるまで一週間くらい、オスも借りることになり、
今、兄妹の2匹が、いるんです。
名前はメスがノンノ。アイヌ語で”花”。オスはペロ。アイヌ語で”ナラの木”です。もうめちゃくちゃ可愛い!!!首輪も付けずに、放し飼いなので、タンポポや、デイジーが
咲き乱れる広〜いグラウンドを、じゃれたり、ちょっかい出したり、噛み付いたりしながら
走り回っています。
工房の体育館に入って来て、僕の後を着いて来たり、機械の音の中でも平気で寄り添って
眠ったりしているんです。工房は危険がいっぱいなので、防波堤を作って、入らないようにしているのですが、
防波堤から2匹が首をちょこんと出して、「ク〜ン、ク〜ン」
「こっちは危ないんだよ〜。」と言っても、必死に防波堤を突破してついて来ます。朝も早くて、5時くらいにお誘いの「ワン、ワン」の合唱が始まるので、起きて
校庭を走り回り、すぐ隣の東裏神社へお参りのコース。
昨夜は、深夜2時くらいにそれはもう必死にずっと叫んでいるので、様子を見に行くと、
大きなしっぽの北きつねがウロチョロ!追い払って戻ると、二人が怯えるように寄り添いながら
震えていて、僕が来たと解ると、一斉に飛びついて、しがみついて来ました。なんだかんだ仕事を夜12時、1時くらいまでやっているので、寝不足で…。
でも、この可愛さはたまらないんですね〜。僕のあまりの溺愛ぶりに、家族はちょっと引き気味…?
まだ赤ん坊なので、我が家の息子を含め、3人のちび助の面倒でてんやわんやです。
職人のくせに以外とツルツルのだった僕の手は、ノンノ、ペロの激しい甘噛のせいで、
引っ掻き傷だらけ。職人らしい手になっています(笑)。******************************************
苦難をともに分かち合った仲間というのは、良いものですね。
一昨日、僕の旭川での修行時代の友達や後輩たちが遊びに来てくれました。
みんな腕の良い、若き家具職人たちです。
広〜い校庭でバーベキューをした後、調理場に改造した理科室で、
スパイスカレーやダッチオーブン料理などを作って昔話や、将来の話しなんかを
真夜中までしました。連絡はたまにしていても、会うのは久しぶりなのですが、それでも仲間というのは
時間や、距離は関係ないんですね。技専(高等技術専門学院)で一緒に学んでいたり、
会社で一緒に仕事をしていたのが、つい先日のような、はたまた、ずいぶん遠い昔の
ような、不思議な感覚になりながら、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。東裏小学校の宿泊施設計画で、地元の人たちと一緒に作ったベッドに寝たのですが、
寝心地はとても良く、みんな、「とても気持ちのよいところだ。」と気に入ってくれて、
またここで集まろう。と言って別れました。そして今日、”本格的技術を身につけたい方の木工教室”をやっていたら、なぜか、
次から次へと技専の同期や、後輩が工房を訪ねて来ました。
大きくなった娘を見て、みんな驚いていました。そりゃあそうですよね。娘は僕が職訓に
通っていた時に産まれ、可愛がってもらっていたので、すっかり成長した娘が、そのまま
過ぎた時間の長さなのですから。技専時代、僕は最年長で、いつもオヤジ扱いされていたのですが、いつの間にかみんな
その頃の僕より年を取っていて、結婚し、子供が生まれたりしていて、
「あの頃、随分ジジイ扱いしてくれたけど、あの時の俺より年取ってるんだぜ!」
というと、「そんなこと言ったら須田さんはどうなっちゃうのよ!」と言って笑いました。東裏小学校に工房を移転し、こうやって楽しく、元気にやっているお陰で、昔の仲間が
何の連絡もせず、突然やって来て(それはどうかと思うところはありますが…)
楽しく昔話が出来ることはとても嬉しいことで、そんな仲間達とまたいつか、どんな形が
解らないけれど、何か一緒に出来たら、それは素晴らしいことだなぁ。と思います。このGW中、旅する木は多くの若き家具職人たちがやって来ました。札幌には残念ながら
このような仲間がいないので、たまに孤独感を感じることがあるのですが、実は遠くで、
多くの仲間が気にかけていてくれることを知り、とても励みになりました。
僕はここで頑張っていこう!と改めて思いました。
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工房の体育館のすぐ横に、直径1メートルくらいの大〜きなハルニレの木が2本、
立っています。
きっとここが原生林だった頃から切られずに立っていたんでしょうね。
東裏小学校が開校105年で幕を閉じたのですから、それ以前のものですね。
寿命としてはまだまだなのですが、立っていた場所が悪かったのでしょう。
側溝の脇だったため(本当は側溝が木の脇に作られたのですが…)根が伸ばせず、
大木を支えるだけの栄養を補給出来なかったんですね。半分腐りかけて、
数年前の様な北海道には珍しい、大きな台風が来たら、おそらく保たないだろう。
ということで、切り倒されることとなり、今日、業者の方が切りに来ました。チェーンソーで、手際よく枝が落とされ、いざ本木に取りかかった時、何と、
ハプニング!!
すっかり空洞化した木の中を、ある動物が住処にしていたんですね。
何だと思いますか?ラスカル、いや、アライグマです。しかも大きなアライグマ。
偶然居合わせた近所の農家の方が捕まえようと追いかけ、僕も後を追ったのですが、
あえなく逃走。
アライグマがいるということは聞いていたのですが、見たのは初めてで、
しかも知らなかったけど毎日すぐ横に居たわけで…。とても可愛らしいアライグマ、でも農作物をことごとく食べ荒らして、
食べ尽くしてしまうんだそうで、この辺の農家の方は困っているんだそうです。
もともと外来種なので、日本にいてはいけない動物なんですね。強い繁殖力で、
農作物の被害も深刻化していて、そのうち生態系も変えてしまう恐れがあるのです。
悲しいけれど、日本では絶滅させなきゃいけないんですね。アライグマの住処だった一本目は、完全に空洞化しており、明日倒れてもおかしくない
状態だったのですが、2本目は、今すぐどうこうって状況ではないと思いました。
それでも半分くらいは腐っていて、切ることになっていたようで、作業が進められて
いきました。僕は仕事していたのですが、カーテンのない体育館の窓から、毎日僕の仕事している姿を
見ていたハルニレの大木が、本当はまだ生きられるのに、人間の都合でこのような環境になり、
そして今、人間の都合で切り倒されようとしていることがとても気になっていました。そんなことを言ったら、僕が毎日使っている木々たちは全部そうなんですよね。
一時期、そのことで悩んだこともあったのだけど、だからこの道から逃げるのではなく、
だからこそ、一枚でも多くの木を、僕の手で、長く、愛着を持って使ってもらえる家具にして、
新しい命を生きて欲しい。と思ったのです。枝が落とされ、上から刻まれていって、最後根元にチェーンソーを入れる時、この倒される瞬間を
僕は見ておかなきゃいけない。最後のハルニレの叫びを、痛みを、僕が感じなきゃいけない。と思い、
仕事を止め、外に出てずっと見ていました。直径1メートルの大木は、職人さんが刻みを入れて、もう倒せるだろうと、巻きつけたロープを
トラックで引っ張ってもなかなか倒れません。
僕は心の中でハルニレの木を応援しながら、さっきのアライグマのことを考えていました。
「生きていたいよね。人間は勝手だよね。」再びチェーンソーを深く入れて、またトラックで引っ張ると、
「・・・ミシッ・・・、ミシッ・・、ミシミシ・・・ミシミシミシ、バキバキ・・・
バキバキバキバキ・・ドーン・・・・・・」と音を立てて、倒れました。折れた木口に、顔を近づけると、ニレ独特の、ちょっときつい香りがしました。
そして昨日降った雨水を、さっき吸ったのであろう水が滴っていました。
待ちわびた春を迎え、いっぱい葉を付けようと今、一斉に水を吸い上げている、木が、
一年で最も脈動的な時ですから。生まれて初めて横になったハルニレの木に、初めて声をかけました。
「大丈夫。僕が新しい命を吹き込むから。」
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最近は毎日気持ちよく自転車通勤をしています。
自転車通勤というほどの距離ではないのですが‥そんな自転車通勤の最中、なんだか面白そうなものを発見したので、
ついつい覗きに行ってしまいました。いつもとっても美味しい漬け物や、おこわ、あんころ餅などを頂いて、
とってもお世話になっている農家さんの庭で。
なにやら無人のトロッコが一人で動いています。
聞いてみると、稲の苗を作るために、小さいマスがいっぱい並んでいる容器に、
泥と発芽しかけた稲を入れたものを、トロッコがビニールハウスの中まで
運んでくれているんだって。
ビニールハウスの中には、その容器がビッシリいっぱい敷きつめられていました。
3日くらいで苗になるんだそう。僕は農家のことを全く知らないので、その作業がとても面白くて、1時間くらい
見入ってしまいました。工房に来たお客さんが、僕の作業場を見ると、家具よりもむしろ機械や、作業に
興味を持つ方が多いのですが、その気持ちはよく解ります。
自分の知らない世界の作業風景ってとても面白いですよね。
「なるほど〜、そうなってんだ。」とか、「こんな工夫をしてるんだ。」ということ
ばっかりで、楽しい!僕は一人で仕事しているからか、仕事をしている時、もう一人の自分が自分の仕事を
解説していたり、褒めていたり、戒めたり、楽しんだりしているんです。
そして、この(自分の)作業風景って、面白いなぁ。って思うんです。
なので、旭山動物園の行動展示みたいにいつか、体育館の一部を二階にして、
カフェスペースにして、お茶しながら作業風景を見られるようにしたいなぁ。なんて
夢があります。。どうでしょう…?
妻に言うと、「どれだけ自分のことが好きなのよ!」と言われますが…話しが反れました。
こ〜んなに広い田んぼなんだから、そりゃ〜大変な作業ですよね。見ていて印象的だったのは、運んで、ハウスの中に敷いていく苗を、とても大事そうに
扱っていることでした。
妻が子供たちによく、お茶碗に付いた一粒の米を注意しているのですが、こういう作業風景を
見ると、より実感しますね〜。今、毎日食べているお米(うちは玄米)は、この農家さんが作っているお米なんですね。
そして、今年の秋、頂く新米は、今まさに命を芽吹こうとしているお米たちなんですね。
一粒も無駄に出来ないなぁ。と思いました。すぐに娘を呼んだところ、颯爽と自転車で駆けつけたのですが、目的は子供たちと
遊ぶことだったりして。
ま、それでもいいや。友達のお父さんが作っているお米を毎日食べるなんて、実はとても
幸せなことなんだ。って、いつか気付くだろう。と広大な風景を前にすると、心も広〜く、
気も長〜くなるような気がします。
そして、野菜は教わりながら、自分たちが食べる分くらいは作ってみよう!っと、今年は
ピカピカの農家一年生をやるつもりでいます。
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家族で当別に引っ越して、気分一新、パソコンも新しくしたのですが、今までのものが、
10年以上使っていたので、ソフトからケーブル関係など何もかも使えなくて、
おまけにデーターを新しいPCに移しても、バージョンが違いすぎて使えなかったりと、
大変苦労して、詳しい友達に聞きながら、やっとHP更新が出来るようにまでなりました〜。
でも、画像処理のソフトが動きませ〜ん。ので、画像はしばらく載せられないかも(涙)
昨日、当別に工房を移転して、初めての木工教室を開催しました。
札幌から二家族の方が参加して下さり、毎度のごとく、話が大きく反れて、
ものを作っているのか、僕の話しを聞きに来たのか、判らなくなってしまいました(反省)。寒く、寂しい冬を、広い体育館に一人で薪ストーブに話しかけながら過ごした僕は、
広く澄み渡った春の青空、気持ちの良いそよ風、そして久しぶりの話し相手(?)に、
「皆さんを楽しませる」より、「自分が楽しむ」モードになってしまいました…。教室の様子は、僕が書くより、参加して下さった小学5年生の可愛らしい女の子のお母さん
(のりのりさん)のブログが素晴らしくて、そちらを紹介させてもらいます。
友達の紹介で以前から会いたいと思っていた方なんです。だって肩書きが『おもちゃコンサルタント』とか、『小さな遊びの会』とかって。
妻も含め、いろんな人に、「須田家には子供が3人いるようなもの。(実際には2人)」
と言われる僕は、『おもちゃ』とか。『遊び』なんて言葉に、とっくにやられていました。
木工教室の後の座談会で、いろんな楽しい話しや、廃校の工房活用のアイデアを聞かせてもらいました
のりのりさんのブログ冬の間、のんびりしていた農家のおじさんたち、早朝からトラクターに乗って、広々とした
畑、田んぼを縦横無尽に走り回っています。
真っ白く、キタキツネの足跡が遠くまで続いている冬の風景も好きだけど、やっぱり雪が溶けて、
トラクターが動いて、土にエネルギーを感じるこの時期の風景が僕は好きです。北国に住む人、動物、草、虫たちの、一斉に動き出す春のエネルギーを、田舎暮らしを始めて
今まで以上に実感し、「いいでしょ?いいよね〜。」と、先のことをあまり考えず、行き当たり
ばったり、成り行き任せの僕に、よくついて来てくれる妻や、子供たちに、ついつい言い訳のように
同意を求めてしまいます。
すると小学5年生の娘は、「これはこれでいいけど、コンビニ無いよね!」って。
札幌のすぐ隣の田舎町、田園風景ど真ん中の小学校
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