『家具工房旅する木』は豊かな「暮らし」、「心」、「時間」をご提案、ご提供します。
つむじ風通信実は、学生の頃シナリオライターになりたくて、新聞社のコンペに出展していました。
箸にも棒にも引っかかりませんでしたが‥
文章を書くのは好きなので、妻のそよかぜ通信とともに、日常でのちょっとした出来事を
載せていこうと思います。なんちゃってシナリオライターにお付き合い下さい。
昨日、仕事納めで、大掃除をし、午後から、お手伝いのY君と、旭川の修行時代の後輩、
と、餃子パーティーをしました。
Y君は職業訓練校に入る前に飲食関係に勤めていたので、料理が上手なんです。
美味しかった〜。来年早々、今度はスープカレーパーティーを企画しちゃいました。
今から楽しみです。今年1年を振り返ると、一番の出来事は、やっぱりAKB48の総選挙ですね…。
って、「おい!!」
実は「俺にとって、総選挙といえば、参院選より、AKBだな。」と夢中になっている
友達がいて、「…ん〜残念!」(古い!)と思いました。
かくいう僕も、「”少女時代”いいよね〜。」と夢中になってテレビに見入っていると、
妻と娘から軽蔑の眼差しと、言葉を浴びせられます。…ん〜残念!今年の『旅する木』の最大の出来事は、やっぱり『cafe工房そよ風とつむじ風』の
オープンです。創業の時から目標の一つでしたし、結婚してから、勝手気ままに
やって来た僕に振り回され(今も)、子供に振り回されっぱなしの妻に、
ステージが出来たことは、嬉しい事です。お陰さまで、カフェは多くのお客様に喜んで頂き、最初は、「旅する木のHPはいつも
見ていたんだけど、なかなか来ずらかったんです。」という隠れ旅する木ファンの
方が多かったんですが、徐々に、カフェ目当ての方が多くなって来て、しまいには、
「ここ、家具屋さんだったの?」という方まで…。
”旅する木のカフェ”から、”カフェに併設する家具工房”に冠が変わりつつあります。
いずれにしても、お客様に喜んでもらえるということは、嬉しい事で、妻は、とても
真剣に取り組んでいます。『旅する木』の方も、今年はとてもたくさんの家具やクラフトを製作させて頂きました。
特に、道外など、遠方の方からのご注文が多くなって、わざわざ『旅する木』に来るのが
目的で北海道まで来て下さる方もいて、とても嬉しく思います。また、前に家具を製作させて頂いたお客様が、「今度はこれを」という再注文や、ご紹介
という仕事が本当に多かったのも、今年の特徴でした。
これは、満足してくれている。喜んでくれている。という証なので、僕にとっては最も
嬉しいことですし、懐かしいお客様に再開できること、味わいが出て来て、すっかりお客様の
家に馴染んでいる懐かしい家具にも再開出来る事は、とても幸せな事です。
旭川での修行時代、苦労して作った家具を、段ボールに包んで、トラックに乗せて終わり。
という仕事にだんだんと面白みを感じなくなり、家具は、家に納まり、空間を決める重要な
役割があり、そこには家族の営みがある。ということから建築に興味を持ち、勉強をし、
建築士を取り、工務店で仕事をし、独立した僕にとって、お客様の喜ぶ顔と、家に納まった
家具、そこでの生活を感じられる時、「あ〜、この仕事をしていて良かった〜。」と実感する
至福の時なのです。毎朝、工房の体育館に入った時、そして、仕事を終えて帰る時、神様にお礼を言います。
昨日は一年間のお礼をしました。「今年も一年間、大きな怪我をせずに仕事を終える事が出来た事、感謝致します。
そして今年も多くのお客様に喜んで頂ける家具を製作させて頂きました。この様な時代に
この様な環境をお与え頂き、感謝しております。ありがとうございました。」そして、同じ事をお客様に対して、そして色んな業者の方に対しても思います。
確かに僕は家具を作れます。でもそれは、家具を作らせて頂くお客様がいるから。そして、
そういう環境を整えてくれる業者の方がいるから。家具作りを通して、豊かさ、幸せを届けたい。と思っている僕自身が、実は届けるより先に
豊かさや、幸せを届けてもらっているんだなぁ。と。
だからこそ、届けてもらっている以上の豊かさと幸せをお客様に届けられるよう、心を込めて
家具作りをしていこうと、改めて思いました。今年一年、たくさんの豊かさと幸せを頂きました。心から感謝しています。
ありがとうございました。良い年をお迎え下さい。
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「あ〜、人生で最大のショックなことが起こったぁ。」
先日、娘が嘆いていました。
人生で最大?それは大変だ!親として何とかしてあげなきゃ。と話しを聞こうとすると…。ちょっと来て〜。といって、二人で頭から布団をかぶって、こっそり話し始めました。
「サンタさんがパパとママだって判っちゃった。」
「・・・なんで?」
娘は小学6年生、12歳。
クラスでたった一人だけ、サンタクロースを信じていて、他の皆と戦っているんだとか。
クラスの男の子が、悪知恵(?)を吹き込んで、
「じゃあ、親が買えないすごい昔のおもちゃをお願いしてみろよ。」とか、
「押し入れに隠してあるから探してみな。」などなど。この悪ガキが〜!!
そこで娘が、僕ら親がいない時に、押し入れを探したところ、まんまと発見!
下の子、息子へのプレゼントを。プレゼントを発見された事より、クラスの悪ガキの予想のまんまだった事が悔しい〜!
僕:「仕方ない。◯◯も、もう12歳なんだから、本当の事を教えてあげる。
娘:「いい、いい!やっぱいい!」
僕:「いや、もう知ってた方が良いわ。本当の事を。」
娘:「知りたくない〜!」
僕:「じゃあ、言わない。」
娘:「え〜、じゃあ、教えて。」
僕:「あのね、サンタクロースは一人しかいないでしょ。それなのに、世界中の子供たちに
クリスマスにおもちゃを配らなきゃいけない。そんなこと出来るはずないでしょ。
だから、イブの夜に枕元に置いてくれ。って前もって渡してくれるのさ。クラスの子供達が、
サンタさんは親だと思っているのは、そういう事なんだよ。」娘:「…」
随分苦し紛れのいい訳で、信じるはずないと思いきや、
娘:「そうなの〜?そうだったんだぁ。」
僕:「…」
それはそれで、親としてちょっと首を傾げたくなりました…。娘のサンタクロースから送られてきたプレゼントはかなり大きなものだったので、工房の
小学校の教室に隠しておいたものを、イブの晩に取りに行きました。
大きくて、重いし、寒いし、いっその事、サンタさんが工房に届けてくれた。と言おうかとも
思いましたが、せっかく信じている事だし。と、静かに、起こさないように家に運び込みました。そんなこんなで、翌朝、娘は大喜び。
弟に、
娘:「◯◯にはサンタさん何くれたの?」寝ぼけまなこで息子は、
「サンタさんじゃないよ。パパとママだよ。」
僕:「…」
息子4歳。
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この前の日曜日、小樽の保育園に寄贈する机と椅子を、子供たちと一緒に作りました。
椅子40脚と、机20台。子供たち、一生懸命、そして楽しそうに頑張っていました。年内〜来年1月に納めなければいけない家具がたくさんあって、あまり時間が取れなかったので、
この椅子とテーブルは、指示だけして、助っ人数人に大部分の加工をしてもらいました。
前日も旭川から高等技術専門学院に通う3人の助っ人が来てくれて、黙々と作業をしてくれました。
とてもありがたい事で、助かりました。そんな彼らと話しをしていて、”夢”とか、”希望”とか、”幸せ”について考えさせられました。
っというと、なんか大袈裟ですね。木工の仕事をしていると、ついついそんな事を考えてしまうんです。
割に合わないんですね〜、給料が。旭川家具に従事している若い家具職人は、手取り10万円程で
働いています。僕もそうでした。
他の業種もそうですが、日本は”職人”の地位が低すぎますね。家具職人は、北欧では、子供たちの
憧れの職業で、社会的地位が高く、高給取りなんですよ。
毎週末、土曜、日曜日、手伝いに来てくれているY君。いつも一生懸命仕事をしてくれています。
僕の目の届かないような細かい事にも気が付いてやってくれます。
そんな彼も、”悩みの中”にいます。この春、卒業するのですが、学院の先生からは、
木工に不向きの烙印を押され、近いうちに結婚も考えているという事で、彼女のことも考えると、
木工に進まない事が彼らの幸せなんだという事を言われているようです。”木工に向いていないかどうか。”
これは技術うんぬん、器用、不器用ではないと思います。
技能五輪で全国大会で良い成績残した人が、早々と木工を捨てて行く人を何人も見て来ています。
家具作りが好きかどうか?
そして、粘り強い性格かどうか?で充分です。”幸せかどうか。”
”幸せ”ってなんでしょうね〜?
学院の先生の言うように、将来の二人の事を考えて、今のうちに諦めさせるのが
二人にとって”幸せ”。
そうかも知れませんね。
その為に嫌われ役を買って出るというのは、勇気と気苦労のいる事だと思います。でも、僕の考えは違います。
”幸せ”なんて、他人には計れないもので、本人達にしか解らないんじゃないかと。やる気のある人を、一般的なモノサシに当てはめて、将来が不安定だからと諦めさせるより、
「やってみれば。でも、現状はこうだから、厳しいよ。でも、こんな風に頑張ってる人もいるよ。」と、厳しい現状の中にも、希望を見せるべきではないかと。
暗闇の中、遥か向こうに微かでも、光があれば、人は頑張れると思います。
みんなが皆とは言いません。頑張れる人もいると思います。
希望を与えず、諦めさせてしまったら、後悔する日が来るかも知れません。
でも人生は後戻り出来ないし、”やりたい!”っと思ったそのタイミングが大事だと思っています。さらに僕のとても自分勝手な考えは…。。
例えば先程のY君が、木工の世界に入って、上手くいかなくて、散々な人生を歩んだとして、
”それでもやらなかった人生よりもはマシ。”
さらには、その散々な人生を察知してとっとと見切りを付けて彼女が別れを決心したとして、
彼女に対しては、”そんな甲斐性のない男と、別れられて良かったね。”
Y君に対しては、”それに連いて来れない彼女と別れられて良かったね。”
そして最終兵器。結婚して、奥さんと子供が、その散々な人生を共にして、苦労したとして、
”そんな人を選んだのは、あなた達でしょ。”
(僕は子供が親を選んで生まれてくると思っています。なので、我が家では、
「こんな家の子供になりたくなかった〜!」ということは通用しません(笑)。。)というのが僕の考えです。かなり自分勝手な考えですね。
だからこそ、そんな思いをさせないよう、精一杯、一生懸命、死にものぐるいで努力します。
その結果、上の様な事になっても、そう考えるということです。幸せ”とは、”やりたい事を、やる気を持って、やらせてもらっている今”であって、
その為に苦労したり苦しんだり、辛かったり、壁にぶつかったりすることも全部含まれるんだと
思います。
木工を志す人が、苦労や苦しみの中にも”幸せ”や“夢”を見いだせるよう、一点の希望の光
になりたい。僕がその役割を担いたい。と5年前、独立する時、誰の了解も得ていませんが、
勝手に決めました。Y君、毎週金曜日に電話が来ます。「今週末は、行っても良いですか?」と。
いつも僕は言います。「やる事は山ほどあるから。よろしく。」この連日の雪で、校庭は一面、真っ白。工房の体育館は厳しい寒さ、カフェも冬期閉鎖し、
人もあまり来なくなり、ちょっと淋しいけれど、それでもここ(旅する木)には、見せられる
夢がいっぱいあります。語り合う希望がいっぱいあります。「年末も正月も、もしする事があったら来ます!」っと、Y君。
いやいや、お正月くらい休ませてよ!
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ここのところ、めっきり寒くなって来ましたね。
工房では、薪ストーブが大活躍です。
毎日、愛犬ノンノと一緒に出勤し、先ず朝一番、薪ストーブに火をつけます。
木っ端を入れて、太い薪を入れて、その上におがくずを入れて火をつけると
ば〜っと燃え出します。
冷えきった煙突が急に暖まるので、パチパチと音がするんです。そして、煙突の隙間から
漏れ出した煙をぼ〜っと見ながら、今日の仕事の予定なんかを考えます。と言ってもこれは、今日のセカンドワークなんです。
一ヶ月程前から朝方に切り替えて、毎朝4時に起きて、デザイン、図面、
パソコンなどの作業をするようにしています。朝はいいですねぇ。頭がスッキリしているし、せっかく朝早く起きたんだから、
絶対無駄にしたくない!という気持ちが働いて、とても集中出来るんです。でも、寒くなるに連れて、やっぱり「起きたくない〜。布団から出たくない〜。」という
気持ちが強くなるので、寝る前に、「絶対4時に起きるぞ〜!」と決心して寝ます。
そう潜在意識に働きかけて寝ると、ちゃんと体をコントロールしてくれて、すっきり
目覚めさせてくれるんだそうです。でも…僕の場合。。
その決心に自分がビビって、夜、ハッと目覚めて、
「もう4時かも?!」
と時計を見ると、まだ2時。
次にまた目覚めて、「今度こそ4時かも?」と思うと、3時。
「やばい!魔の1時間。今寝るとアッという間に次は7時なってるかも。」
と考えると眠れなくなって、「いいや、起きちゃえ!」
ということもしばしば…。。ビビリですね〜。
熱しやすく冷めやすい僕は、日記なんていつも三日坊主なのですが、この早起きは
そんなこんなで1ヶ月以上続いています。妻に「続いているしょ?」と自慢気に言うと、
妻:「褒めると油断するから、褒めない!」
解ってらっしゃる…。
まだ外は真っ暗なのに、夢中になってふっと気が付くと、青白くなり始めて、やがて
朝日が昇り始めます。
日が昇る前に、一仕事終えている。というのは、何だかとても徳をした気分になりますね。
「よ〜し、今日も素晴らしい一日を過ごすぞ〜!」という気持ちになります。昼休み、薪ストーブに当たりながらお弁当を食べます。
ノンノは僕が食べ物をくれるのを期待して、背筋をピンッと伸ばしてお座り。
その後、本を読んでいると、ウトウトくるので、15分睡眠。
目が覚めると、ノンノもすぐ横で体を丸めて睡眠中。「かわいい〜。」
ノンノを起こさないように、静かに仕事を始めます。
これが僕の日常。
今、朝5時。
外はまだ暗い。
青白い空を背景に、東裏小学校のシルエット。
気温、マイナス4℃。「今日も素晴らしい一日を過ごすぞ〜!」と決める自分。後は潜在意識にお任せ。
これも僕の日常。
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もう師走ですね。
”光陰矢のごとし”
”時は金なり”
ほんとホントですね。時間の経つのが速すぎます。
僕がすごく興味があるセミナーに参加するため、先週末、友人の建築家と二人で
東京へ行って来ました。
年内に納めなければならない家具がたくさんあるので、僕は日帰りの計画を立てていたのですが、
「せっかく東京に行くんだから、一泊して、色んな所を見てこよう!」という友人の誘いに
それは楽しそうだ!と、すぐに乗ってしまいました。といっても、お互い忙しく、計画を立てる暇もなかったので(言い訳?)、結局飛行機の中で、
「どこ行く?」「どこか、行きたい所ある?」
状態…。。
僕は、東京へ行ったら是非、見てみたいもの、会いに行きたい人、がいたのです。
それがこれ。木の自転車。
テレビや雑誌で見て、「これはすごい!」「本物を見に、作った人に会いに行かねば!」と
羽田空港に着くやいなや、連絡をしました。興味本意でしかも突然会いに来られても、仕事の手が止まってしまい、迷惑だろうな。と、
その気持ちはよく解るので、断られても仕方が無い。と思いながら、
「でもせっかく北海道から来たのだから、ごめんなさい。」と実に身勝手な言い訳を自分にして、
新木場にある工房へ向かいました。新木場は、その名の通り木場なので、木材会社がいっぱいあって、街には木の香りが漂っています。
探しながら路地を歩いていると、壁に飾られた”木の自転車”発見!
佐野さんという制作者に、恐縮しながら声をかけると、ちゃきちゃきの江戸っ子らしく、
小気味よく叱られ、その後、名刺を渡して家具職人である事を告げると、自転車について、
木について、製作の大変なところ、技術的なこと、などなど、これまた代々の船大工の職人さんらく、
実に小気味よく話してくれ、しまいにはお茶まで出してくれました。この自転車はスゴイ!本当に凄い。
こだわりが、これまた凄い。
そして、話す内容が深い。
ただただ、ビックリしました。
会社名が ”SANOMAGIC”。まさに ”佐野マジック”でした…。。どうして僕がこの自転車に興味を持ったのか。
これは工房を立ち上げる時から『旅する木』の展開の一つとして、頭の片隅に計画していることが
あって、でも、現状に流され、忘れかけていたものを、雑誌でこの自転車を見た瞬間に
鮮明に思い出したからです。(自転車を作りたい訳ではありません。)
そのことを伝えると、技術について、もちろん詳しくは教えてくれませんが、最後、帰りがけに、
遠回しだけど、要となるヒントをポロッと、話してくれました。多分、僕にしか解らない表現で。「このヒントでそこにたどり着けなかったら、諦めな!」ということだと受け止めました。
何か、分野は違えど、木を扱う職人として繋がった瞬間で、ストレートにズドーンと来たというか、
心に火をつけられた瞬間でした。
すっかり日も暮れて、夜はいかにも東京らしいところ?ということで、
宿泊を赤坂にとっていたので、赤坂サカスをプラプラ。これはこれで田舎者の僕には刺激的で
楽しかったです。
驚いたのが、キムタクの映画「宇宙戦艦ヤマト」の大きなヤマトの模型の回りに行列が。
キムタクが登場するのか?なんて思って、僕たちも見ていたら、しばらくして何と…。「波動法発射!」というキムタクの声と共に、発射口からレーザー光線が空に向かって
発射されました。1分くらいで終わると、みんなそれぞれの方向へ散って行きました。「東京の人はこんな事に行列になるんだぁ…」
と田舎者二人で感心していました。
そしてそして、次の日は、朝4時半に起きて築地市場へ。ここも行ってみたかった。
見たかったのが、あの活気あるマグロの競り場。
広い築地市場は、朝はまさに戦場。
新鮮な魚介を乗せた車やバイクが縦横無尽に走り回っていて、いつどこから突進してくるか。
それらを避けながら、訳も判らず歩き回っていると、偶然にも競り場にたどり着きました。
本当は一般の人は見学コースに参加しなきゃいけないらしかったのですが、そこは知らぬが仏。
活気のある競りを、一番近い所で見てしまいました。印象的だったのが、いつの間にかすっかり明るくなった頃、戦場から帰還した人たちが
それぞれ輪になってコーヒーを飲んでいる姿。
昔から変わらず続いている、日本の朝の風景を見たようでした。
その後、建築家に連れられて、”浜離宮”という日本庭園へ。
まさに”侘び寂び”の美しさに触れ、お茶室では、季節がらのイチョウを象った和菓子を
ご馳走になり、日本人の素晴らしい感性に身を包まれ、「あ〜、日本人で良かった!」と
思いました。それぞれが有意義で、すっかりお腹いっぱいなのですが、最後の最後が、一番の目的のセミナー。
肝心なセミナーのことに触れるまでに、こんなに長くなってしまったので、それはまた
別の機会に。そんなこんなで、とても慌ただしく、あちこち歩き回って、充実した二日間。
帰りの最終便の飛行機では、熟睡。離陸したと思ったら、気が付いたら着陸していました。まさに
”光陰矢のごとし”
そういう意味じゃないって?
・・・
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気温の変動が大きいですね。
昨日は前日より10℃も下がって、最高気温5℃。体がおかしくなりますね。
でも、”病は気から”と言います。全くその通りで、
「風邪引いてる場合じゃない。」「インフルエンザにかかってる場合じゃない!」
と自分に言い聞かせていると、寄ってこないものです。
独立してから今まで、風邪もインフルエンザもこれで切り抜けてきました。ところで、11/19のつむ通”「僕は運が良いです」を待ってます”を読んでくれた友達、
お客様から、「どうなったの?」「連絡来た?」と皆さん、気になっているようで、
連絡を頂いています。彼は運が、良いような…そうでもないような(?)
どっち〜!?
僕は彼の運を試す為に、わざと金曜日の朝UPしたんです。彼は学校のパソコンでメールを
くれるので、きっと学校のパソコンで見ているんだろう。
大学は土日休みだと思うので、見るとしたら、金曜日の1日しかないだろう。
今日、連絡がなかったら、おそらく”運が無い”ということになるんだろうなぁ。
と読んでいたんですね。金曜日も土曜日も連絡がなく、妻に「残念だったね。まあ、これも運命だし、
ここに来るのが、彼にとって良い事かどうか解らないからな。」
と会話していました。日曜日、仕事と、たくさんの人が来てくれているカフェの手伝いで、行ったり来たり
していたところ、電話が鳴り、出てみると、なんと彼。
すっかり不採用のつもりでいたのと、どこにも道案内の看板を立てていないので、
カフェを探して迷っているお客さんからの電話だと思い込んで電話に出た僕は、
ちょっと面を食らってしまいました。彼は彼で、タイムリミットが過ぎていたと思い込んでいたようで、すっかり落ち込んだ様子で、
「さっき読んで、慌ててお電話したのですが…」結局お互いに”僕は運が良いです”を確認しないまま、「間に合ったので採用ということで…」
こんな締まらない感じで、彼の採用が決まりました。
面接の時、「”これだけは出来る!”と言える事はある?」と妻の質問に、困ったあげく、
「あっ、米作れます!」「…?」
今回の事も含め、いまいち締まらない彼ですが、実家が新潟の農家で、大学に行く前に
田んぼの水管理をしてから行く為に、大学の近くにアパートを借りずに、実家から
毎日1時間以上かけて通っているという、真面目で、穏やかな人間性と、
最後の最後に間に合った運の良さ(?)を買って、新年度から一緒にやって行く事にしました。技術だけでなく、人間力。
僕も含め、『旅する木』に相応しい人材になるように、お互い成長していきたいと思います。
また、来年から『旅する木』は新しく生まれ変わるべく、計画が進行中です。
詳細はまだ言えませんが、乗り越えるべき山がはっきりと見えて来ました。『旅する木』も、ここで働く人も魅力的であるよう、磨いて行こうと思います。
どうぞ、ご指導の程、よろしくお願いいたします。
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11/19 ”「僕は運が良いです!」を待ってます”とてもありがたい事に、今年は一年中、仕事が詰まっていて、ず〜っと忙しく、
また、お客様に半年以上もお待たせしてしているので、そろそろ一人、手伝ってくれる人が
必要だな。と思っています。
どんな人にしようか、ずっと迷っています。
図面を渡せば製作出来る経験者?、職訓を出たばかりの若者?、それとも全くの未経験者?一つ言える確かなことは、『旅する木』が大好きであって欲しい。
ということで、求人は出していません。求人募集していなくても、
「一緒に働かせて下さい!」と言って来てくれるくらいの人が良い。ここ半年の間に、数名の方が来てくれました。その中の一人の若者が、2週間程前、
わざわざ新潟から工房へ来てくれました。
夏にも一度来てくれたのですが、今回は正式に面接という事で来ました。
新潟でデザインの大学に通っているという若者。とても真面目な好青年なのですが、全くの未経験ということで、2週間くらいで結論を出すと
約束した日がやって来てしまいました。知識、経験のない人を育てるのも一つなのですが、毎日仕事しながら、彼が
ここに居たとして、指導したり、チェックしたり、失敗もするだろうから、
やり直ししたりすることをイメージすると、やはり僕の作業効率が落ちるなあ。と。
でも、僕が一番大事だと思う事は、技術的なことよりも、『旅する木』が好きで、
『旅する木』の理念を僕と同じくらい、骨の髄まで染み込んでくれること。それが可能かどうか。
という事です。
そうすればきっと、技術、仕事の仕方、態度、そして正しい選択など、
自然と出来るようになって、そのようなパートナーが僕は欲しいんです。
だた、現状の家具の注文状況からすると、作業効率が落ちている場合じゃないことも確かです。
そのことが、すごく悩んでいるところです。もう一つ、僕が大事だと思っている要素。それは”運”。
”運が良い”かどうか、です。
僕はものすごく自分は”運が良い”と思っています。本当に”運の良さ”だけで
今までやって来れたというのが事実です。
独立志望の方がたまに工房に相談に来るのですが、自分自身まだ、暗中模索なのに、
アドバイスすることなどないので、自分の今までの経緯などをお話しすると、皆さん、
「参考にならない。」と言って帰って行きます。お客さんとの出会いも含め、すべて
”運”任せなので…。。僕は”運が良い”ということをとても大事な要素だと思っています。
未経験者ということで、木工に役立つものを、今のところ君は持っていない。
そこで、僕は君を試します。”運”を持っているかどうか。君がこのつむ通を読んでいるのか、僕は知りません。もし読んでいるとして、
毎日覗いているのか、たまになのか。
毎日更新している訳ではないので、読んでいるとしても何日に一度だと思います。※『旅する木』試験内容
今日から3日以内に”僕は運が良いです!”と宣言のリアクションを下さい。
それが僕の採用通知です。
**************************************工房では仕事中、音楽が流れています。
iPodにお気に入りの音楽を入れて、それを流しています。ジブリ好きの僕は、
ジブリの曲が多いですね〜。ラジオはいろんな情報に感情移入してしまって、仕事に集中出来ないので、
仕事中はあまり聞きません。
でも、先日は何となくラジオをつけていました。
椅子のパーツのペーパーかけをしていると耳に入って来た曲は、
エリッククラプトン。『Tears In Heaven』。手が止まってしまいました。悲しくて、良い曲ですよね。
出だしの♪ダダダン♪の部分が特に好きです。
僕も”ギターの神様”に憧れて、ギターを弾いていた時期があって、
『Tears In Heaven』もよく弾いました。
ギターを弾きながら新聞を読んだり、テレビを見たり。娘をあやしたり…
いつも妻に、「どれか一つにして!」と怒られていましたね〜。
ピックを使わず、アルペジオで弾くのが好きなんです。
娘は僕の弾く「北の国から」を聞きながら育ったようなものです(笑)。ただ、そんな幸せの日は長くは続きませんでした…
って、ベタな昔話のようですね。
家具の修行を始めて4年目ですね。大部家具を作れるようになると同時に、
家具業界の厳し現状を目の当たりにして、この道で将来もずっと
やっていくのが良いのだろうか?と悩んでいた時期でもあります。
仕事で指を怪我しちゃったんです。機械に右手が巻き込まれてしまって。この時の話しは、かなりの笑い話なんです。同じ職場だった人たちは、
僕が病院に搬送された後、「怪我してる時にこんなに笑いをとれるなんて、
さすが須田さん!」と話していたんだそう。
確かに第3者だったら、面白いかも?
でも本人は必死なんです。必死というか、さっきまであった部分が無いんですから。
今では僕もネタにして笑わせてますが…。
この話しはまた別の機会に…。病院に搬送されている最中、十倍くらいに指が膨らんだんじゃないかと思うくらい
しびれている指を押さえながら、
「あ〜、これでギター弾けなくなっちゃったな〜。」と思っていました。
それと同時に、「よ〜し、これで絶対この道で飯を食ってってやろう!」
と決心したのもこの時でした。
なんでこの時にそう思ったのか不思議なのですが、強く思ったんですね。
ラジオから流れた、懐かしい、エリッククラプトン、『Tears In Heaven』を聞いた時、
苦い思い出と、力強い決心を思い出しました。
今ここ、東裏小学校で、こんな風に家具を作りながらラジオを聞いていられるのは、
この瞬間と、短くなった指のお陰なんです。
やっぱりラジオは感情移入して、手が止まってしまいます。
**************************************11月になりましたね〜。
北海道は、すでに初雪を観測し、回りの山の山頂付近は、今日も白く雪を冠っています。先日、東京からお客様が打ち合わせに来て下さったのですが、その帰り、
宿泊する宿まで道案内していると、小さな白い綿がいっぱい舞っていました。
「雪虫だぁ!」
あわてて車を止めて、お客さんに説明。
「これは雪虫と言って、これが舞うと、一週間以内に初雪が降るんですよ〜。」
「え〜!!本当ですか?初めて見ました。まだこんなに暖かいのに。」それから三日後、ご存知の大寒波が日本列島を覆って、北海道は全道で初雪を観測。
東京に戻ったお客様に電話で初雪を報告すると、
「自然って、神秘的で不思議ですね〜。今回思い切って工房へ行って、本当に心が
癒されました。行って良かったです。」ちなみに、”雪虫”はアブラムシの一種なんですって。ほわほわで、可愛いんですよ。
話しは変わりますが、上の写真、これからお客様にご提案するお仏壇のデザイン案なんです。
内地(北海道弁で”本州”という意味)のお客様で、郵送準備をしています。
全部で7案。『旅する木』は、お客様に家具を提案する際、大体5案から多い時で10案のデザインを
起こして、提示しています。
デザインなんて、そうポンポン浮かぶものではないし、製作工程も考えながらなので、
とても大変な作業なんですね。
日中は他のご注文頂いている家具の製作なので、デザインを起こす作業はもっぱら夜。
このお仏壇も、毎晩12時、1時くらいまで悩みながら絞り出した結晶です。
気に入るのもがあってくれれば良いですね〜。こんな風にそれぞれのお客様に多くのデザインをご提案しているので、僕のパソコンや、
スケッチブックには、日の目を見なかった家具のデザインが山の様に積もり積もっています。もちろん、自分でデザインしている訳ですし、お気に入りのデザインをより良く見せる為に、
わざと変なデザインも一緒に提案している訳ではなく、どれも自分としては納得して、
製作してみたい。と思うものなので、お客様も
「どれも良い!迷っちゃう。」という嬉しい声も頂きます。でも、製作させて頂くのは一つなので、やっぱり残念ながら、ほとんどの案がお蔵入り。
『旅する木』は100%オーダーなので、選ばれなかった案がその後、日の目を見ることは
ほとんどないんですよね。
無駄な労力と言えばそうなのかも知れませんね〜。
でも、「どの案を気に入ってくれるかな?多分、これだなぁ。」とか、
お客さんが家で、僕の提案した案をテーブルに並べて、家族会議をしている姿を思い浮かべるのは、
とても楽しいんです。眠くて眠くて、「あ〜、無駄な労力。」って心をよぎる時もあるけれど、
”無駄に見える労力があるからこそ、目に見えない深さが出るのだ!”
でも何かの機会に、それらの案を公開して、製作希望を募りたいな〜。
っと、まだまだ”目に見えない深さ”に満足し切れない僕でした(悲)。
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パソコンが故障している間に、何と、第3子が誕生しました!
それにしてはちょっと大きいですね〜(上の写真)。しかも可愛すぎる♪
先日、キッチンの取り付けで、函館に3日間、行っていました。
北海道は広いので、当別から函館まで、高速を使っても5時間くらいかかります。
簡単に工房へ帰って来られないので、現場で何かハプニングがあっても大丈夫なように、
いろんなことを想定し、道具を積み込んで行ったのですが、特に何事もなく、
いたって順調に、無事に納まって、ホッとしました。キッチンの取り付けが済んだ後、お客様にお寿司をご馳走になってしまいました。
お客様の赤ちゃんが、とても可愛いくて愛想が良いので、思わずダッコさせて頂きました。
(上の写真)
ダッコすると、ニコニコッと笑顔になってくれるので、めちゃくちゃ可愛いんです。僕の二人の子供とは大違い。特に僕とは大違い。
話しは随分昔になりますが、僕の幼児期は、全く愛想がなく、見ず知らずどころか、
近所、親戚、幼稚園の先生までも、めったに僕の声を聞いたことがなく、親と話す声を聞いて、
「しゅうちゃんがしゃべったぁ!」と驚いたんだそうです。
それに比べれば、我が子たちはまだマシです。
そんな昔話は置いておいて…。。キッチンのお客様、新築の家のコンセプトは『居酒屋風』。
お友達を招いて、ご主人が料理を振る舞うのが好きだそうで、キッチンは家の中心。
そんなキッチンをわざわざ遠方の僕に依頼して下さり、半年くらい前からメールで
打ち合わせを重ねて来たので、実際に形になって、取り付けられたキッチンを見て、
とても喜んでくれました。帰りの車中、一緒に取り付けを手伝ってもらった、僕の修業時代の後輩で、つい最近
独立したばかりの彼は、「あんなに喜んでもらえるんですね。早く俺も味わいたい!」
と感慨深そうでした。また5時間かけて工房へ戻ると、先日九州のお客様に発送した家具が届いたようで、
お礼のFaxが届いていました。そこには、大きな文字で、+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
最高です!嬉しさで胸がいっぱいです。
手触りが気持ち良くて、撫で撫でしてはにんまりと喜びを噛みしめています。
いくら見つめていても飽きません。
世界に一つだけの家具を持てたこと、九州から須田さんに思い切ってお願いしたこと、
勇気を出してよかったと思いました。
今日から大切に使い続けます。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++と書かれていました。
そして、そして、直ったパソコンを開くと、貯まっていたメールがどっさり。
その中に
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
須田様昨日、乳歯入れ ふたつ 届きました。
とても素敵です。ありがとうございます。
早速大事に保管してきた乳歯、髪の毛、へその緒を入れてみました。
長女が 赤ちゃんだったころを 思い出し じーんときました。
二女は まだ抜け始めですが、この乳歯入れに すべての歯が納まるころには
無事?反抗期を迎えているなぁ なんてことも考えました。
大切に大切にします。
ありがとうございました。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
という嬉しいメールが入っていました。
お客様の喜ぶ顔を見たくて、独立を決心し、そして、喜ぶ生の声を聞きたくて、
どこのお店にも作品を置かず、”この手でお客様へ”というスタイルを貫いています。なので、このような嬉しい顔を見れて、嬉しい知らせを頂けると、心から
「あ〜、良かったなぁ。嬉しいなぁ。この仕事は最高だぁ!」と思えるのです。でも、この至福の時は、帰りの車の中、そして、手紙や、メールを読んでいるつかの間で、
すぐに、今製作している家具のこと、打ち合わせしている家具のこと、『旅する木』
のことを考えて、
「上手く出来るかなぁ?どういうデザインにしよう?今後どう展開していこう?」
など、また混沌とした中に引き込まれてしまいます。だからこそ、その混沌から抜け出せるお客様の笑顔が、最高にときめく、輝ける瞬間で、
その瞬間を探し求めて、混沌の中を模索しているという、悪循環なのか、好循環なのか
解らないけれど、混沌とした中でも、”確かに僕はここにいる”ということを感じられる
ことは、幸せなんだろう。と思います。お客様の笑顔に、輝ける瞬間に、感謝です。
”ありがとう”
『旅する木』のテーマです。
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すみませ〜ん。2週間以上、HPを何も更新していませんでした。
実は世界一周旅行へ…。な〜んて言ってみたいものです。いや、行ってみたいものです。
実はパソコンが故障してしまい、修理に出していたんです。
いろんな方から、体調を壊して入院しているんじゃない?など
心配して頂きました。すみません。ありがとうございます。それにしても、パソコンが故障すると、生活が一変しますね〜。
こんなにパソコン依存症になっていたとは…。メールも図面も調べものも、オークションも、買い物も出来なくなっちゃうんですから。
恐ろしいですね〜。
いつも深夜1時くらいまで図面を起こしているのですが、それも出来ないので、
お陰で早く眠りに付けました。
ご迷惑をかけた方々、申し訳ございませんでした。ただ、不幸中の幸いは、データーは大丈夫だった事ですね。
バックアップをそれほど頻繁にしていないので、焦っていました。。
今度からは、こまめにバックアップしようっと。ということで、これからはまた頻繁に更新していきますので、
のぞきに来て下さい。よろしくお願い致します。
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先日、いつもお世話になっている、頼りになる人生の先輩であり、木工の弟子(?)
であるエリアサービスの武石さんが、僕ら夫婦をランチに誘ってくれました。
前々から誘われていて、妻と「いつにしよう!」「どこにしよう!」「なに着てこう!」
と、とても楽しみにしていたんです。ランチしたところは、札幌駅JRタワーに入っている和食のお店。
食事しながら、いろんな相談に乗ってもらったり、普段はしないようなお話をしたり
とても楽しい時間を過ごしました。その後、最上階の展望台へ。札幌からその周辺の町が見渡せて、武石さんと、
望遠鏡で、工房の東裏小学校探し。
望遠鏡が200円で2分。
もう少し!この辺り!というところでいつも時間切れになってしまうので、
まんまと策略にはまって、次から次へと小銭を注ぎ込んじゃいました。
面白かったのが、この展望台のトイレ。男子トイレはガラス張りの部屋の、
ガラスの面に便器があるんです。そのガラスの向こうは札幌の町並みが一望出来るんです。
ということは…
用を足す時、札幌の町並みに向かって”立ちション”している感じ。。
ここより高い建物はないので、隠す必要もないんですね〜(笑)。その後、もうちょっと時間があったので、別のホテルの最上階でデザートタイム。
札幌に出て来て、独立して、自分の時間があると言えばあるのですが、
こんな風に時間を過ごす事はなかったので、妻と、
「たまにはこういうのもいいな〜。贅沢な時間だな〜。」と、大満足でした。
妻はさすが母親で、「子供たちにも見せたいね。この景色!」とやはり大満足していました。武石さんに誘われなかったら、この様なところに来る事はまずなかったし、
こんな贅沢な時間を過ごす事もなかったので、夫婦共々、本当に感謝です。
ありがとうございました。帰って早速武石さんにお礼のメールをしたら、こんな嬉しい返信を頂きました。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++
こちらこそ、今日はありがとうございました。
私も仕事抜きで須田さんご夫妻と楽しく食事を出来ました。
人生を真剣に生きている本物の人と時間を共有できるのは
本当にありがたいことです。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++
武石さんとの時間の中で、いつも多くの事を学ばせて頂いているのですが、
今回も、今の僕にとって、肝に銘じなければならない、とても重要なことを
学ばせて頂きました。
特に、「ああした方が、こうした方が良い。」という言い方をしないのですが、
客観的に見て下さり、自分の姿を通じて教えて下さる人生の先輩がいるということは、
一人で仕事している僕にとって、本当に心強く、また、周りが見えなくなっている時、
鏡になってくれるようで、助けられています。「今度は、僕たちがランチにご招待しよう!」と、妻と楽しみにしています。
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先日、工房で仕事をしていたら、クール宅急便の荷物が届きました。
毎日のように何らかの荷物が工房へ届くのですが、クールで送られる事なんて
ないので、何だろう?と開けて見ると…おーきなシャケ。
しかも4匹も。東京から北海道に遊びに来ていた高校時代の友達が、知床で吊ったんだそう。
こんな大きなシャケを4匹も送られてもどうしよう?
冷蔵庫もいっぱいで入らないし。そういえば!!
実は東裏小学校は簡易宿泊が出来るように、一つの教室には、僕と地元の人たちで
製作したベッドが6台。
理科室は料理が出来るように、調理器具を揃えてあるんです。
もちろん大型冷蔵庫も。とりあえずその冷蔵庫に保存して、友達が来るのを待ちました。
数日後、友達が遊びに来て、その晩、お酒を飲みながら、You Tube で
”シャケの捌き方”を動画で研究。何度も見て、二人で頭に叩き込み、
早速次の日実践。先ずは僕が…
ビデオでは簡単にスーと切っていたのに、ヌルヌルで持ちにくいし、
意外と厚い皮に包丁が入っていかないし。
それでも大きなシャケの紅色の身に、二人でテンション上がりまくりで、
「ワーワー、ギャーギャー」言いながら、捌いていました。そんな時、カフェに来ていたお客さん(主婦二人)が偶然、理科室に。
全くビデオの様に上手くいかないので、もしかしたら…。と思い、
「シャケを捌いた事、ありますか?」って。すると、なんと!
「出来ますよ。」包丁を渡すと、さっきまでの包丁とは思えないような切れ味で、
見事にビデオの様に捌いて、あれよあれよと大きな3枚の赤身に。『旅する木』には、いつも最高のタイミングで助っ人が来てくれるんです。
大きな家具の取り付けなど、一人では出来ない仕事の時も、妻との会話は、僕:「来週、家具の取り付けなんだけど、一人じゃとても無理なんだよなぁ。」
妻:「きっとまた誰か助っ人が現れてくれるんじゃない?」
僕:「そうだねぇ。」と、数日後、誰かどうかが工房へ来てくれて、
僕:「え〜!じゃあ、今週は暇なんですか?手伝ってもらえませんか?」っとなります。本当に不思議で、ありがたい事です
今回の事でも、お客さんが理科室に来るなんて事は、ほとんど有り得ないことなのです。
感謝の気持ちを込めて、大きな切り身をプレゼント。
とっても喜んでくれました。いろんな人に助けられてるなぁ。と、実感した一日でした。
早速炭焼きで食べたシャケの美味いこと。
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”あなたに会えて、本当によかった。嬉しくて、嬉しくて、言葉に出来ない”
僕と同じ年代の方なら、すぐに、ピンっと来ますよね。
もう、メロディーが浮かんでいるんじゃないかなぁ。
そう、オフコースの、有名な、あの歌。
人と人が出会うという事、
僕ら一人一人の人生が、功名に仕組まれたパズルだとしたら、
そのパーツのヒントはまさに、出会った人の人生であったり、生き方であったりすると
思うのです。最近、毎週のように木工を志している、もしくは、木工に携わっている方が、
『旅する木』に相談に来てくれます。
そして、毎週末、日替わりで仕事を手伝ってくれて、助かっています。先日、わざわざ東京から家具職人が僕に会いに来てくれました。
東京のインテリアショップ超激戦区にある、有名なお店の家具を製作している職人さん。
わざわざ『旅する木』に来る為に北海道へ来て、次の日、夜の便で東京へ帰るので、
「一日一緒に仕事をしたい。」っと、手伝ってくれました。それぞれの人が、それぞれ自分の夢を叶えようとする中で、悩み、もがいている時、
「とにかく会いに行こう!」と僕のところへ来てくれるなんて、僕としては
恐縮というか、それほどの人間でもありません。という思いなのですが、
せっかく来てくれたのだから、アドバイスなんてとても出来ないので、僕の体験談とか、
思い、夢などをお話しています。
そんな中から、何かを感じて帰って行ってくれれば、それが希望であったり、元気であったり
してくれたら嬉しいなぁ。と思います。先程の東京の家具職人さん、その後こんな嬉しいメールをくれました。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
先日はありがとうございました。
須田さんと出会えたこと、旅する木に出会えたことは自分の人生にとって貴重なものとなりました。
そして、旅する木の”夢”を須田さんから直接聞けたことも。こういう出会いがあると人生の面白さを感じます。まさに、”タイミングの不思議”です。
また、旅する木はずっと家族でやっていくんだろうなー。と思っていたので、
人を雇うことを考えていると聞いたときは胸が熱くなりました。
なぜなら自分の考え方や、価値観だったり、実現したいこと、向かうべく道が同じ人には
会ったことがなかったからです。
初めて、あ、この人と仕事が一緒にできたらいいな。とずうずうしくも思ってしまいました。
自分は家族がいて、家があり、東京にいる。北海道に行くには、超えるハードルがあります。
妻には話しましたが、まだ答えはでていません。
来年の須田さんのプロジェクトには入れないかもしれませんが、いつか旅する木の夢を実現させる
須田さんの右腕(もしくは右足でも構いません。)になれたらと思います。
その日が来る準備を日々考えながら無駄なく過ごしていこうと思います。自分の勝手な考えを書いてしまいましたが、須田さんのあたまの超片隅に
そういえば東京になんか一人いるなあ。ということで、覚えておいていただければと思います。
皆様お元気で。また旅する木に行きます。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
”あなたに会えて、本当によかった”
という出会いを何回繰り返すことができるか。
それこそが、人生の面白さであり、深さであり、意味な気がします。
そして、自分に会いに来てくれた人には、そのように感じてもらえる自分でありたい。とも思います。上の手紙の最後に、こんなおまけが付け加えられていました。
最後に一言!!
須田さんはFWなのでとにかくゴールを決めてください!後ろは俺が守りますから!
(オフサイド注意)
学生時代、僕はサッカー部でFWをしていました。
確かにオフサイドが多かったような…。。
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最近になって、急に、朝晩が涼しくなりました。
なんだか、昨日まで真夏。今日から秋。って感じで、ビックリしてしまいます。急に秋の気配というより、北海道の場合、早くも冬の匂いですかね〜。
それを感じると、何となく寂しい気持ちになるものです。夕方、愛犬ノンノの散歩をしている時、ず〜っと遥か向こうまで続く田んぼや畑の
向こうの空が、燃えそうな夕焼けだったんです。
秋は夕焼けが良いですね。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++「いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。
たとえば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろ。
もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えるかって?」
「写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンパスに描いて見せるか、
いややっぱり言葉で伝えたらいいのかな」
「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって・・・・・
その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだと思うって」人の一生の中で、それぞれの時代に、自然はさまざまなメッセージを送っている。
この世へやってきたばかりの子どもへも、去っていこうとする老人にも、
同じ自然がそれぞれの物語を語りかけてくる。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
毎年秋、美しい夕日を見ると、星野道夫のこの文章を思い出します。
3年前の正月、札幌での星野道夫展、この文章のパネルの前で、不覚にも娘の前で
涙をこぼしそうになってしまいました。→ こちらとてもありがたい事なのですが、今年はず〜っと忙しく、休みもなく、
ただひたすら夢中に仕事をしていて、それぞれの季節や、美しい風景、心休まる時間
など、自然が語りかけてくれる物語りを感じるゆとりが無かったことを、
急に変わった季節と、美しい夕焼けが思い出させてくれました。
**************************************
今、札幌の東区の茶廊法巴さんで、『北海道の木工家による100脚展』というイベントを
やっています。
連日、ものすご〜くたくさんの方が、見に来てくれています。
僕はこのイベントの実行委員で、半年以上前から集まっては話し合いをしたり、
準備をしていたので、こんなにたくさんの方が興味を持って、見に来て下さるなんて、
とても嬉しいです。ちなみに、僕は今日、明日(8日,9日)と当番で、会場にいますので、
お気軽に声をかけて下さいね〜。木工家というと、”偏屈オヤジ”というイメージがあるかと思います。って、
我ながら随分、自虐的、偏見に満ちたイメージですね〜(笑)でも、最近はそんな事ないんですよ〜。僕のところには若くて、格好良くて、
または、可愛くて、木工を志す若者が、よく見学や、相談に来てくれます。世間一般もそうですが、木工に携わっている人程、「木工で食っていくのは厳しい。」
などと、必ずと言っていい程、言います。
そんな状況の中でも夢や、希望を持って、木工を続けている若者は、すごく人間として
出来ているんです。
本当にビックリしちゃうくらい。僕が40歳にして、そして独立し、”組織に守られている”という状況から離れて、
初めて理解できた大事な事を、もうすでに20代の若者達の口から語られるのを
目の当たりにすると、「これから世界は良くなるぞ〜!面白くなるぞ〜!」
と、とても嬉しく、僕もやる気が出てきます。
先日、工房に来てくれた、辻さんという女の子、大学を出て就職したばかりなのですが、
学生時代、たくさんの作品を作っていて、その写真を見せてくれました。
「すごく良い!」
こういう所が、とか、ここの技術が、とか、そんなんではなく、作品から、楽しさの
パワーが溢れているんですね。
作品を作っているのが楽しくて仕方がない!木を触っているのが幸せ!っていうパワーが。
久しぶりに木工品を見て、衝撃を覚えました。
「あ〜、そうだった!」と初心を思い出させてくれる作品に、しばらく見とれてしまいました。
HPもあるので、是非皆さんもご覧になって下さい。→ こちら工房に来てくれる、木工を志す人に、僕は必ず言います。
「この仕事は夢と希望に満ちた、稀に見る素晴らしい仕事です。最初から最後の最後まで
全てを自分で出来る仕事なんて、なかなかないんだから。」工房に来て、勇気と希望を持って帰っていく若者の後ろ姿に、僕自身、勇気と希望を
もらっているんです。
**************************************今日から9月ですね。それなのに、全国的に猛暑が続いていますね。
北海道でも日中30度を超え、昨日の夜は寝苦しかった〜!!
窓を開けても風がないので、空気がモワン としていて、朝方まで寝付けませんでした。
日本も亜熱帯気候に呑み込まれてしまったのではないかと思ってしまいます。ところで、皆さんは同性同名の方と会った事がありますか?
世界に、自分と顔がそっくりな人が3人いるとよく言いますよね。
有名人でテレビに出る人じゃなきゃ、自分のそっくりさんに会う機会なんて
なかなかあるもんじゃないですよね。でも、同姓同名なら、もしかしたら会った事のある人もいるんじゃないですか?
という僕は、まだ会った事はありません。
なので、遊びでインターネットで”須田修司”で検索してみました。すると、いました。建築家の方。しかも、建築のなんかの賞も取ってるんですって。
他には、日本サッカー協会4級審判の資格を持っている方。
俳句で賞をとった小学生。などなど。おうおう、須田修司、色んな所で活躍してるじゃん!
全くの他人なのに、他人事でなく、なんだか嬉しくなっちゃいます。一生会う事も、接点もないどこかの誰かが、自分と全くの同姓同名の人生を
生きているといことは、何だか不思議なことのように思えます。皆さんも”自分探し?”してみて下さい。
**************************************先週の土曜日、北海道ではニュースで放送され、次の日の新聞にも載っていました。
石狩川の上流、層雲峡で、『カヌー転覆、2人水死』層雲峡?カヌー?
まさか!!恐る恐る記事を読むと、その”まさか”が的中でした。
僕が旭川にいた頃、毎週のようにカヤックに乗って、川遊びをしていたグループの
事故でした。
亡くなった二人共、カヤック歴数十年の大ベテランでした。
僕も学生時代にカヤックを始め、社会人になって、東京、旭川と点々としながらも、
ほぼ毎週のようにカヤックを車に積んで、激流を求めて、川や滝で遊んでいました。
なので、感覚的に、どんな激流で流されても、絶対死なない。という自信があるので、
今回の事故、しかも、昔一緒にカヤックに乗って遊んでいた仲間ということもあり、
とてもショックでした。今回事故のあった層雲峡付近の石狩川は、とても岩が多く、高低差もあり、水量が多ければ、
相当な激流になります。しかも、もし沈脱して流されたら、逃れる場所がない川です。
何回も下見をして、「来年の春、雪解けの水量の多い時期にやるか。」
と話していた矢先に、僕は転職し、札幌に引っ越したので、そのまま、ここを乗る事は
ありませんでしが。もし僕がまだ旭川にいたとしたら、間違いなくその日、そこに僕も一緒にいたわけで。
自分が死んでいたかも。とかではなく、もしかしたら、二人のうち一人は何とか
助けられたんじゃないだろうか。多分、そんなことはないだろうけども、「今日は水量が
多いから勇気を持って止めとこう。」と言えたんじゃないだろうか。とか、
仕事しながら、自分の中で、この出来事を未然に防いだことにしようとしていました。
旭川の仲間に電話をし、その時の状況を聞いて、ようやく、事実を受け止めました。
それでも、ご家族のことを思うと、胸が痛みます。独立してからは、年に1,2回しか、カヤックに乗っていませんが、妻に
「カヤック乗りに行ったまま、帰ってこなかったらどう?」と聞くと、
「いつもそうなるかも知れないと思ってるよ。」とのこと。いつもなら、「高い保険掛けとくか?」なんて冗談を言うのですが、さすがにその日は
残された家族の事を想像し、何も言えませんでした。ただ、目をつむって手を合わせるしか出来ませんでした。
**************************************我が家は、事あるごとに、事がなくても、時間がポッと空いた時には
北海道神宮へお参りに行きます。
今年のお盆は、遠出をしなかったので、「神宮行くか。」と言うことで、
お参りに行ってきました。北海道神宮には、凛とした空気感があって、心が落ち着くというか、
リセットされるような感覚になれるんですね。まさにパワースポットです。
そして、いつも見守って頂いている事にお礼をし、最後に
「こんな事を考えていますが、どうでしょうか?」
と問いかけて、おみくじを引くんです。
そうすると、ちゃ〜んとその答えが返って来るから不思議です。
なので、大吉とか、小吉とかは、全然気にしないんです。
パワースポットと言えば、我が、東裏小学校も負けていません。
旅する木や、カフェのお客さん、業者の方、取材に来られた方々、口を揃えて、
「何かここは癒されるね〜。」っと。癒し効果抜群のパワースポットなんです。そして癒しのパワースポットだけでなく、仕事のパワースポットでもあるんですよ。
この効果は凄い!!
僕自身、札幌でやっていた頃より、断然ここ、当別、東裏小学校に来てから、
ご注文頂く仕事量が増えているんですね。
僕は、お客様の喜ぶ顔、声を直接見たい!聞きたい!と言う思いで『旅する木』を
始めたので、『旅する木』の作品は、一切のショップに卸さないようにしています。
いろんなところからお話は頂くのですが、今のところ、全てお断りしています。
なので、家具の注文を頂くという事は、奇跡のような偶然の出会いしかないんです。
神様と、この東裏小学校が、その奇跡を運んで来てくれるんですね。僕だけじゃないんですよ。友達の建築家も。
数年前に相談を受けてご提案したまま、ずっと連絡がなかったのに、
その建築家が東裏小学校に遊びに来ていたほんの数時間の間に、そのお客様から
連絡が来て、契約が成立してしまったんです。しかもそんな事が2件も。
これにはその建築家も驚いていました。そして、ついこの前の出来事。
僕の旭川での修業時代の後輩が、札幌で独立するので、相談に来ていたんですね。
場所と機械を探しているんですが、持ち金があまりないので、どうしようか?など。
そうしたら相談している最中に不動産屋から電話が…。
「え〜?本当ですか?」って。
「どうした?」と聞くと、なんと!
「以前家具屋さんをやっていた人が夜逃げしてしまった倉庫があって、機械そのまんま残ってて、
大家さんも、機械残されても困っちゃうから、借りてくれるなら、機械あげる」って。来年春までに準備し、独立しようと考えていた彼は、昨日、早々に独立しました…。
彼曰く、「須田さん、たまにここに、パワーもらいに来ます!」僕と、世界一安全な亜麻仁油との出会いをもたらしてくれたのも、東裏小学校なんですね。
ここ、東裏は、日本一の亜麻の産地で、毎年、1千人を超える集客がある、亜麻祭りも、
東裏小学校が会場なんです。何かの力に導かれるように、ここ東裏小学校にやってきて、流れに流されるまま、
行き先は神様に任せて、与えられるものをただ一生懸命やっている。といった感じですが、
なんだかここにいると、安心感があるんですね。高い所とお化けに弱い僕ですが、東裏小学校は真夜中に一人で長〜い廊下を歩いていても
全然平気。むしろ気持ちが良いくらいなんですよ。やっぱりここはパワースポットです!え?おみくじの結果?大吉です。
大吉のおみくじだけは、結ばずに、お財布に入れておきます。
やっぱり気にしてるんじゃん!って…。。
**************************************お盆ですね〜。
久しぶりにお休みをもらい、どこに出かけようか?などと計画を立てていたところ、
隣のおじいちゃんが亡くなられて、近所の方々でお葬式などの準備を手伝う事になり、
昨日、今日と、そのお手伝いをしていました。最近、もっぱらのニュースで、100歳を超えた老人が、実は何十年も前から行方不明
なっていたとか、ここに書きたくないような、もっと悲惨は話しもあって、
全国で300名近い老人が、実は存在していないという、ビックリ、信じられないような
現実を知らされましたよね。地元の方々と話しをしていたのですが、ここ東裏では、近所付き合いや、班、育成会、
婦人部、自治会、老人クラブなど、年齢、性別などにより様々な集まりや、イベントが
あって、「隠そうとしても一週間でバレちゃうよね〜。」なんて、笑いました。僕も、東京や、札幌に住んでいた頃は、アパートの隣に住んでいた人の名字すら知らない
という生活をしていたので、ここで田舎暮らしを始めて、こういう昔ながらの日本人の
生活に、精神的にも、仕事においても、生活においても、随分助けられています。亡くなられたおじいちゃんは、僕がここに引っ越して来た時にはすでに入院されていて、
会った事がないのですが、お手伝いという形で人の”死”というものに直面し、また、
たまたま今までそのような機会がなかったので、生まれて始めての火葬場での体験に、
ちょっと、肉体と魂について、考えました。たまにつむ通でも触れていますが、僕は精神世界にとても興味があって、本当かどうか、
合っているかどうか解りませんが、考えたりします。(別に宗教とかではないんです。
ただの趣味です…)その魂が果たすべき役割を果たし、学ぶべきことを学ぶまで、何回も輪廻転生を繰り返す
のだそうです。そして今、僕たちが学ぶべき事を、より気付き安く、学びやすくするため、
肉体というとても不便なものを身にまとっているんだとか。確かにこの肉体は不便極まりないですね。心だけだったら、自由に空を飛んだり、他の心や、
動物、植物の心と融合できたり、第一、食べる事も飲む事も、家もお金も何も必要ないんですね。
だから仕事する必要もないので、好きな事を好きなだけしていられる。そんな世界があるんだと
したら、本当に楽しそうです。そんなことを考えていると、とりあえず地球に、人として生まれた以上、果たすべき役割を
果たす為に、精一杯やろうと思うようになります。果たすべ役割ってなんだろう?
家具職人という仕事は、僕にとっては天職だと思っています。この天職で、どうやって社会に
貢献していくか。そこに僕の役割があるような気がします。そのことをずっと考えていると、
何となくすべき事が見えて来ました。旅する木、というより、僕自身の新たな超えるべき山が、目の前に見えて来たところなのですが、
この山、今の僕には大〜きな山なんです。そして、誰もがそうであるように、誰も登った事のない
山なんです。ここのところ、寝ても覚めても、初登頂の登山家のように、どのルートを進もうか、
あ〜でもない、こ〜でもない、考えているところです。
とても楽しくて、とても不安で、大きなプレッシャーを感じながら、それでも、あの山の向こうの
景色を見てみたいんです。たまたま近所の、会った事のないおじいちゃんの”死”というものを通じて、ずっと考えていた、
自分の役割について、よりリアルに感じた、そんなお盆でした。
**************************************
暑すぎますね〜。湿度も凄すぎますね〜。ここは北海道ですかねぇ…?
妻はとうとう、ダウンしてしまいました。
木曜日まで、必死に週末のカフェに向けてケーキを焼いていたのですが、
金曜日の朝、フラフラ〜。
大変申し訳ございませんが、急遽今週はカフェをお休みさせて頂きました。
知らずに来てくれた方、本当に申し訳ありませんでした。
ケーキは僕が一生懸命消費しております…。
カフェがオープンしてからというもの、毎週、たくさんのお客様が来てくれます。
7/31のつむ通で、妻がメインの『カフェ工房そよ風とつむじ風』と、僕がメインの
『家具工房旅する木』の立場が逆転しちゃう〜。。なんて書きましたが、
本当にありがたい事に、『旅する木』の方も、たくさんの家具やキッチンの
ご注文、ご相談を頂いております。週末は、僕もカフェの方に入って、ウエイターもどき(?)をしていて、
それ以外の日は家具の製作をしています。
お客さんからよく、「いつ休んでるんですか?」と尋ねられます。
久しく休んでないですね〜。いつだったかな?まるまる一日休んだのは…
忘れました。。それでも、最近読んでいる購読雑誌にとても良い言葉が書いてあり、早速アンダーライン!
「努力が実るとは限らない。実らない場合もある。でも、忘れてはいけません。
努力させてもらえる事、それこそが幸せなの。」全くその通りだと思います。
妻はいつも、「結果より過程」主義なんです。
僕は男ですので(関係ない?)、「過程より結果」主義なところがあるんですけど、
最近徐々に「過程」の占める割合が大きくなってきて、今は「過程と結果」主義に。
それって、「結果」主義より欲張りだったりして…。先程の言葉の通り、今このご時世、休みなく働かせて頂けることが、嬉しくて嬉しくて。
でも、娘が今夢中になっているバスケットの試合を、一度も見に行ってやれないのは、
親としてどうかな?って思う時もあるんですね。この週末、カフェは休みだったけれど、遅れ気味(”気味”ではなく、完全に遅れ)の仕事を、
少しでも取り戻すべく、僕はもちろん休まず仕事。
お客様には僕の仕事の「過程」は解らないので、こうして、ちょっと「過程」をアピール。お客様が「結果より過程」主義である事を願います…。
**************************************
本州は猛暑&ゲリラ豪雨、北海道も、北海道らしからぬムシムシ、ジメジメの日が
続いています。地球がおかしくなっていますね。
地球の長〜い歴史を一年のカレンダーにしたお話を、以前、つむ通で書きました。
ご覧になって下さい。人間の罪深さが解りますよ。
今日は土曜日、カフェのオープン日でした。
カフェをオープンして3ヶ月が経ちましたね。身内を褒めるのもなんですが、
妻の作るケーキは進化しています。
オープン前にメニューを作ったのですが、今となっては、メニューに載っている
ケーキより、今までにお出ししたメニューに載っていないケーキの方が圧倒的に
多いんです。
大抵僕がトレーに”本日のケーキ(3〜5種類)”を乗せて、お見せするのですが、
「美味しそ〜!」と叫ぶお客様もいます。
そして、そのケーキが、卵、乳製品、白砂糖を使っていないことを説明すると、
皆さん「へ〜?」とちょっと疑問符?
一口食べて、その優しい味に驚いています。
ありがたい事に、この3ヶ月の間に、テレビ、雑誌の取材をたくさん受けました。
もともとカフェは、”僕が作る家具に触れて、ゆっくり、のんびりしてもらいたい。”という
ことで始めたのす。
オープンしてすぐの頃は、「すっと前からHPを見ていました。カフェをオープンして、
来やすくなったので来ました!」というお客様が多かったのですが、最近、
ちょっと様子に変化が…。。
若〜い女性のお客様、カップルなど、旅する木だけの頃には来なかった客層の方が
たくさん来てくれるんです。
そして、喜んでお茶をした後のお会計の時、「家具のギャラリーもございますので、
ご覧になって下さい。」と声をかけると、
「??…ギャラリー?、家具?」
「え〜!?家具屋さんだったの?」
って。。
僕にとっては、新しい客層に『旅する木』を知ってもらえるので、良いと言えば良いのですが、
ちょっと複雑な気分?
『旅する木』のカフェ、『そよ風とつむじ風』の、枕詞(『旅する木』)の部分が、早3ヶ月で
取れかかって来ているんです。
たくさんの方がブログでもご紹介してくれていて。
こうなってくると、妻との力関係にも影響が…(笑)でも…
お客さん 「じゃあ、ここの椅子とか、テーブルは全部作ったんですか?」
僕 「そうですよ。全部僕が作りました。キッチンも。」
お客さん 「すご〜い!すごく座り心地、良かったですぅ〜。」
僕 照れながら優越感に浸る。ってな感じで、若い娘に褒められちゃうと、すっかり気分を良くして工房や、ギャラリーを
案内しちゃってます。完全に立場逆転の日は、もうすぐですね〜。
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