『家具工房旅する木』は豊かな「暮らし」、「心」、「時間」をご提案、ご提供します。
つむじ風通信実は、学生の頃シナリオライターになりたくて、新聞社のコンペに出展していました。
箸にも棒にも引っかかりませんでしたが‥
文章を書くのは好きなので、妻のそよかぜ通信とともに、日常でのちょっとした出来事を
載せていこうと思います。なんちゃってシナリオライターにお付き合い下さい。
今年も後3日となりましたね〜。
今日はお世話になった方にプレゼントするカッティングボード(上写真)を作って、
午後から大掃除をしました。
そして機械に、油や、グリスを注入し、今年一年の仕事納めをしました。僕の使っている機械は、どれも20〜30年前の中古の機械ばかりなんだけど、
それでも僕の所へ来てから、どの機械も一回も故障もせずに頑張ってくれています。
そんな機械たちに、「今年も一年、ありがとうね〜。」なんて言いながら、
今年一年の出来事や、生まれた家具のことを思い出しました。毎年思うのですが、今年も、本当に気持ちの良いお客と出会い、僕も
気持ちよく家具を製作させて頂き、喜ぶ顔を見て、嬉しい声を聞くことができ、
幸せな一年でした。『旅する木』は、全てオーダーで家具を製作しているので、打ち合わせや、
メールのでやり取りを何回も重ね、製作にも時間をかけるので、自然とお客様とは、
深い関係になります。そして、家具を納めた後も、友達の様な関係になって、
皆さん、『旅する木』を応援してくれています。そんな一つ一つの声が、僕や、家族、旅する木を支えてくれて、
「今日も喜ばれる仕事を僕にさせて下さい。」というお祈りと共に、
毎朝新鮮な気持ちで一日をスタートする事ができ、そんな一日を積み重ねて、
一年を振り返った時、「あ〜、幸せな一年だったなぁ。」と思えるのです。”家具”を通して、このような素晴らしい出会いを与えられ、素晴らしい関係を
持てる事に、とても感謝しています。
感謝しているだけで、「じゃあ、何かしたの?」と言われると「…」
先日、家族でドライブしている時、妻と「応援してもらうだけで、こっちからは
何も出来ていないね〜。」という話しになりました。
その辺りが、来年の『旅する木』の課題であり、一つの目標にしようと思っています。
とりあえず今年の僕はまだ感謝しかできない僕なので…。今年一年、本当にありがとうございました。
心より感謝致します。
来年もどうぞ、よろしくお願い致します。
それでは良いお年をお迎え下さい。
皆様にとって、素晴らしい寅年になることを祈っております。
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ちょっと(かなり?)前に『話しを聞かない男、地図が読めない女』という本が
流行りましたよね。
実は僕はこの本を読んではいないのですが、大体の内容は知っています。
僕も相当、”話しを聞かない男”らしいのです。妻曰く…。。娘や、最近おしゃべり出来るようになってきた息子が、「パパ…」、「パパ…」、
「パパ!」
「何?」とか、
妻の問いかけを無視。なんてことがしょっちゅうです。
夫婦喧嘩の9割がこれが原因ですね〜。でも多くの女性を敵に回すかも知れませんが、あえて言わせてもらうと、
今さっきまで、娘や息子にしゃべっていた同じトーンで、急に僕に話しかけられても、
テレビ見ていたり、パソコンやっていたり、新聞読んでいたりしていたら、
気が付きませんよね。
「え!俺に話しかけてたの?」って感じですよ。特に妻が怒る時は、大事な話しや、相談をしているのに、僕がくだらないテレビに
夢中になって、話しを聞いていない時ですね。
このように書くと、僕が悪いように感じますが、でも、これも言い訳させてもらうと、
テレビを見ているのが先なんですよね。くだらなかろうか、なんだろうが、
その時点では夢中になっちゃってるんだから、その時に話しかけられても、
聞こえてないんだから答えられないのは、仕方がない…。それでも妻が言うには、夢中になってる内容が、くだらな過ぎる!のだそうです。
そして、夢中モードが深いんですね〜。随分昔の事ですが…
友達に手伝ってもらって機械加工をしていた時。。
バンドソーという糸鋸の大きい機械で、材料を線に沿ってカットしていたんですね。
急に友達の、「危ない!」っという叫び声で、「ハッ!」と我に返り
寸でのところで指切断を免れました。
友達の、「どうしたの?」という問いに、
僕の答えは、「もののけ姫っていつも何食べてるんだろう?」
友達「・・・」く、くだらね〜!妻の言う通りかも…。
これには弁解の余地がないですね。とりあえず怪我しなくて良かった。
なんか、分が悪くなってきたので、このへんで退散いたしますか?
それでは宴もたけなわですが、本日はこの辺で…。・・・
逃げ足も速いんですね〜。実は…
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先週末、仕事の打ち合わせで、旭川に行ってきました。
6年前まで、旭川で修行していたのですが、わずか6年で、随分町並みが
変わったな〜。とちょっと運転に戸惑いました…。変わったのは町並みだけでなく、旭川家具をとりまく環境も変わったようです。
僕が修行してい頃は、お先真っ暗な業界で、元気の良い若い経営者、活気のある
工房など見当たらず、若い職人達は皆、心の隅に将来の不安を抱え、先の事は
考えないようにしていた。というのが実情でした。でも、そのような現状を打破すべく、新しいアイデア、情熱を持って、今までの
やり方や、常識を打ち破って行くのは、やっぱり若者なんですね。
旅する木に来てくれる旭川の若き家具職人達から、そいういう情報を聞き、
せっかく旭川に行くのだから、そんな若い経営者の方々に会って話しをし、
夜、情熱ほとばしる職人達の集まる場を作ってもらいました。高い技術とデザイン、新しい感覚を持って、個々が力を合わせて世界にその良さを
発信していこうとする彼らのやり方を目の当たりにして、旭川家具は、ここ10年と
言わず3、4年で大きく世代交代が進み、20代、30代を中心に動き始めるなぁ。と
実感しました。
夜、集まった高等技術専門学院の生徒や卒業生、経営者達との話しも楽しかったですね。
みなぎる情熱のやり場を探して、日夜動いている人たちばかりで、独立する人有り、
海外でさらなるステップアップを目指す人有り…etc。
きっと数年後、これまた大きな流れを作って行く予感がしました。まるで幕末の志士の
ようでした。高い志と、熱い情熱を持って、一生懸命に人生を歩んでいる人たちと、
同じ時間を共有出来る事は、素晴らしいですね。
僕も、自分の進むべき道を、力強く進んで行こう!その中で、時には彼らと交わって、
新しい何かが出来たら楽しいなぁ。と思いました。
上の写真は、伺った工房の風景です。ついつい、道具、とか治具に目が行ってしまいます。それにしても、もの作りをしている人は、みんな良い人ですね〜。
はたして僕は?
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気が付けば、もう師走も半ばに差しかかっていますね〜。
一年がなんと早い事。って、なんか毎年書いている気がします。
テレビを付けると、年末恒例の番組が多くなってきましたもんね。ここ、当別は札幌より若干気温が低く、雪も少し多いんですね。
学校の校庭には、すでに雪が積もっています。朝、晩に僕は愛犬ノンノの散歩に出かけます。
朝は学校の校庭で遊んだ後、隣の東裏神社に行って、お参りをしています。
ノンノのお陰で毎朝、神社にお参り出来る習慣はすごくいいんです。
そんなに悩む事や、落ち込む事の無い僕ですが、それでも多少気分の良くない
日もあります。
そんな時も、お参りして、境内で寝転んでボケーとしていると、だんだん
心もボケーとしてきて、「なんとかなる、どうにかなる。」って思えてくるんですね。夕方の散歩はもうすっかり日が暮れて、真っ暗の中を、自転車に乗りながら
3キロくらいのランニング。
これがいいんですよね〜。
冷たい冬の澄みきった空気と、電灯ではなく、月明かりだけのひっそりとした暗さが、
安らぎと、癒しをくれて、心が充電してくるのが判るんです。
そして、自転車を思いっきり走らせ、ノンノと競争。
体力旺盛で、気の強い北海道犬は、自分の前を走られるのが屈辱で、
耳をパタッと寝かせて、低い姿勢で、弾丸のように僕の自転車の前を走るのです。
僕は僕で、結構負けず嫌いな方で、「主人は俺だぞ!」とばかり、渾身の力で
ペダルを踏むのです。そしていつも、体力負けでノンノに軍配…。
かすかな音を聞き分けるのか、僕が工房の玄関の鍵を閉めて、自転車に乗ると、
200メートルくらい離れた自宅にいるノンノが、甲高い声で「ワオ〜ン、ワオーン」と
叫んで、飛び跳ねて、体全体で大歓迎?して迎えてくれます。
寒くてそそくさと家に入ると、しばらく「ギャンギャン」、そのうち寂しそうに
「クウ〜ン」、そしてあきらめて「シーン」。
なんだか可哀想になって、散歩の準備をして玄関開けると、嬉しそうに「ワオ〜ン」
かわいいんですよね〜。すみません、落ちも何も無く、ただの親バカでした〜。チャンチャン!
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昨日、工房の体育館で第2回クラシックコンサートを行いました。
第1回目と楽器をガラリと変えて、ピアノの他は、トランペット、サキソフォーン、
テューバと、見た目が派手な楽器で演奏してくれました。
選曲も皆さんご存知の曲や、陽気で、楽しい曲ばかりで、今回も
楽しくて、贅沢な時間を過ごす事が出来ました。
旅する木のクラシックコンサート、とても好評なのは、演奏者が
それぞれの楽器の説明を、解りやすい言葉や、プログラム以外のちょっとした
演奏で話して下さったり、楽器に音が変換される前の、マウスピースの状態では
どういう音が出ているかなどを話してくれるんですね。
いままで遠い存在だったクラシックや、触った事の無い楽器が、なんだか身近に
感じられるんですよね〜。実際に演奏者はすぐ目と鼻の先で演奏してくれて、その息づかいまでもが感じられる
距離で、有名な音楽家の方々が演奏して下さるのですから。それはすごい感動で、
幸せな気持ちになるのです。15キロもあるテューバ演奏者はなんと女性の三上 麻希子さん。
演奏してくれた『ローズ』は感動的でした。
輝かしい経歴を持つトランペットの櫻井匡さんの『北の国から』は夫婦共々、泣きそうに
なってしまいました。
今回のコンサートの一番人気は、これまたエリート街道躍進中の西村彰紘さんの
サクスフォーンによる『Sax- O-Phun』。愉快で軽快なリズムと、サクスフォーンでは
鳴るはずのない音が随所にちりばめられていて、夢中になって聴き入ってしまいました。
そして、前回も今回も、その素晴らしい演奏力で会場を魅了したピアノ。演奏者は
矢崎有佳さん。東裏小学校にピアノが無いので、今回も電子ピアノだったのですが、
アンケートには毎回、いつか矢崎さんの本物のピアノの音色を聴いてみたい。という
リクエストがあるのです。
前回参加下さったほとんどの方が、今回も参加して下さり、前回を上回る、
80名ほどの方が来てくれました。嬉しいのが、「楽しみにしていたのよ。」
とか、「前回良かったから、友達を誘って来ました。」という声をかけて頂いた
ことですね〜。口コミや紹介で、少しずつ、でも確実に広がっていく。
これが旅する木のスタイルで、僕にとっては、とても嬉しいことなんです。
そして、さらに嬉しいのは、プロの音楽家達が口を揃えて言うのですが、
「この体育館、すごく音が良い!」とおっしゃってくれるんです。鉄筋、
鉄骨、コンクリートを一切使わず、木造の体育館の温かみが、柔らかくて
温かい音を聴かせてくれるんですね。今日、地元の方にお手伝いしてもらって、後片付けをしました。「イベントは
準備やら何やらで、大変だったでしょう。」と言って手際良く片付けて下さり、
助かります。本当にありがとうございます。そして午後、誰もいない体育館で一人、仕事をしていると、やっぱり余韻というか、
残像、いや、残奏(?)が聴こえてくるようで、ステージを見上げては、
ちょっと寂しい様な、でも幸せな様な心境に浸っていました。この哀愁感に、
広い体育館に一人で浸っていられる心地良さが、なんとも贅沢で豊かな時間なんですね。僕にとって、このクラシックコンサートは2度幸せを感じられるのです。。
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