『家具工房旅する木』は豊かな「暮らし」、「心」、「時間」をご提案、ご提供します。
つむじ風通信実は、学生の頃シナリオライターになりたくて、新聞社のコンペに出展していました。
箸にも棒にも引っかかりませんでしたが‥
文章を書くのは好きなので、妻のそよかぜ通信とともに、日常でのちょっとした出来事を
載せていこうと思います。なんちゃってシナリオライターにお付き合い下さい。
11月に入りましたね。
今年も後2ヶ月、良いお正月を迎えられるよう、頑張りましょう!ところで、世の中には便利過ぎて不便なものってありませんか?
その機能、なければいいのに!なんていう。僕は初めてお客様の家に行く時とか、i padのマップに住所を入力し、
ナビ代わりにして使っています。恥ずかしながら、僕は未だに左右がよく判らないのです。
基本的には僕は左利きなんです。でも子供の頃、字を書くのと箸は右に治させられたんです。
ちょうどその頃、右左を覚える時期で、「箸を持つ方が右。」とか習っていたんですね。
僕は箸を左で持っていたり、右に治していたりしていたので、訳が解らなくなってしまったんです。
覚えるべき時期を逃した僕は、瞬時に右左が解らないまま、今に至ってしまった…。。
これって、言い訳ですかね〜?とにかく右左が未だに瞬時に解らないんです。でも木工の仕事ではとても役に立つんです。
いや、左右が解らない事ではなく、左も右も使えるってことが。
仕上げの研磨や、カンナをひく作業とか、左も右も同じ感覚で出来るので、
右手が疲れたら左手で。って感じで作業が出来るんです。
でも、私生活では問題ありですね。車を運転している時、助手席の妻が、「そこ右。」とか言うと「右ね。」なんて言いながら
平気で左に曲がる。「そっち左!逆!!」となるわけです。
二分の一の確立のくせに、大抵外れるんですね。すると、「解っててやってるの?」と。
「解ってるわけない!俺は右左解らないんだから。」と自慢っぽく言うわけです。なので、タクシーに乗る時、ちょっと緊張する。乗る前に予め、「えっと、こっちが右で、
こっちが左だな。合ってるよな。」なんて自分の中で確認してから乗るようにしています(笑)。
そんなわけなので、運転しながら地図を見る時、進行方向と見ている地図の向きが逆の時、
右に曲がるのか、左に曲がるのか、解らないんです。地図を逆さまにして、進行方向と同じに
して見るようにしています。え?!これって、左右が解らないのと関係ないの?この前テレビで、その様な人は
「典型的な方向音痴」って言ってました…。。「俺の場合は方向音痴じゃない!左右音痴だ!」なんてどっちでも大して変わらない
プライドをもちつつ。最近はi padを地図代わりにしています。すると…。
もう使っている人は気が付いていますね?
そうなんです。進行方向と逆だからってi padをひっくり返しても、クルンッと画面もひっくり
返って元に戻っちゃう。
「もう〜(怒)、だからひっくり返らなくていいんだって!」と言ってもダメ。
i padに気付かれないようにソッとひっくり返してもダメ。
だから仕方なく、一瞬パッとひっくり返して、i padがひっくり返った事を察知して画面がひっくり
返るまでの一瞬で判断する。
探している場所が迷路のような場所だったらもう大変。パッパッパッパ、ひっくり返したり
元に戻したり、i padと僕の察知能力の高さを競っているわけですよ。
そしたら先日、山口君を連れて納品に行った時、僕が相変わらずi padをパッパやってたら、
「何やってるんですか?」っと。
「いや〜、i pad便利なんだけどさぁ、便利過ぎて不便!」と上記の内容を話すと、
「このマーク押せば、進行方向に画面が切り替わってくれるんですよ。」っと言って
上にある矢印のようなマークを押すと、クルンッと画面がひっくり返るではありませんか!
「何と…!!」今までのi padとの格闘はなんだったの?
今の今まで、i padと同等かつ、良きライバルとして、その察知能力を切磋琢磨していたのに、
この機能を知った瞬間に、i padの背中が遥か遠く、置いてかれたような気分に…。。i pad、便利じゃ〜ん♪ さすがじゃ〜ん。
今まで便利過ぎて不便!なんて言っててごめ〜ん。
俺が方向音痴で機械音痴だっただけじゃ〜ん。
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ドキドキしていた。
大声で言い直したかった。
「僕もやりました。本当は僕なんです。」
だけどその時結局、僕は何も言わず黙っていたわけで…。。++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
上の写真とセリフでピンと来た人は、『北の国から』オタクですね?
めっきり寒くなって、工房では薪ストーブが活躍しています。
前回のつむ通でも触れましたが、僕は『北の国から』が大好き!
僕と純は同い年なので、子供の頃からずっと自分の成長過程とリンクしながら
夢中になって見ていました。
特に『初恋』と『帰郷』は何回見た事か。
はじめて”れいちゃん”(横山めぐみ)を見た時は、世の中にこんなかわいい娘がいるものか。
と、その日から白いふわふわの手袋をした女の人を探したものでした(笑)僕は新潟の大学に行ったので、暇さえあれば一人フェリーに乗って、
北海道にいろんなものを探しに来ていましたね。
探しているものは、本当はいつでも自分の心の中にあるものなので、
北海道に来たからといって、見つかるわけではないのですが、
それでもバカの一つ覚えみたいに、ひたすら北海道で探しものをしていました。「北海道で何を見つけたの?」と聞かれたら、二つですね。
『嫁』と『”HとYの木”』。
そよ通でも触れていますが、妻の実家は富良野の麓郷で『ふらりん』という
ユースホステルをしています。
学生でお金がなかったので、ヘルパーといって、住み込みで働かせてもらっていました。
長期休み毎に。
まあ、そんな中で出合ってしまったわけで…。っと、誤解がない様に言っておきますが、これは探していたわけではありませんよ!
僕は高校、大学時代は”硬派な須田”で通っていたので…。例えば同級生の女の子が、「ねぇねぇ、須田君。」なんて言って肩に触れて来たら、
「触んじゃねぇよ!」と手を払い除けて立ち去る。
立ち去りながら、「今の俺、カッコイイ〜♪」と心の中で叫んでいるような、
そんな”硬派”を勘違いしているアホなヤツだったのですから。
なので、妻と出合ったのは、言ってみれば副産物です。ホントに…。。もう一つの『”HとYの木”』、これは探しましたね〜。知ってますか?
空知川にダムが出来る為に、蛍の初恋の相手、勇次(緒形直人)の故郷、滝里という
村が湖に沈んでしまう。(これは本当の話です。)
勇次と蛍はその滝里の空知川沿いの土手を歩いている。
感極まった勇次が蛍とキスをする。
感情を抑えられず、勇次は持っていたナイフで立っている木に、蛍の”H”と、勇次の”Y”
の文字を彫るんです。なぜか解らないのですが、僕はこの『”HとYの木”』を探そうとするんですね〜。
今思うと、見つけたから何だって言うの?と思うのですが、若かりし純粋な情熱を持って
探すんです。19歳の僕は。
もうすぐ湖の底に沈んでしまう。っと必死で。
テレビのロケなので、その木が本当に滝里にあるかどうかなんて解らないのに、
滝里の空知川の土手を、上流から下流まで一本一本木を確かめながら歩くんです。何日も。
そして、とうとう見つけるんですね。嬉しかったですね〜。
その木の前で、おにぎりを食べたのを覚えています。何なんですかね〜?この無駄な情熱は。
でも今でもたまに思い出すんです。
「俺はあの木を見つけたんだぞ!」って。
なんか目標に立ち向かう”覇気”と、突き進む”勇気”が湧いて来るんです。
「何でも出来るんだ!」って。『”H”と”Y”の木』
そう、僕にとっては、
『”覇気”と”勇気”の木』なんです。え?!そんな若い情熱を無駄なことに使わせる
『”ヒマ”な”ヤツ”の木』だって?
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上の写真、大〜きなイタヤカエデの大木。
おそらく100年以上は経っているのではないかな?
残念ながら切り倒される事になってしまいました。
とういのは、ここは来年、湖の底になってしまうんです。
そう、当別ダムの開発地。
青山小学校の記念樹だったんです。直径は約2メートルもありました。先日、当別ダムの開発業者の方から電話を頂き、この木を使って青山小学校の閉校後の
移転先、弁華別小学校に贈呈するテーブルの製作を依頼されました。
これから伐採するという事で、見に行きました。
「多分中の方は腐って空洞になってるんじゃないの?」という関係者の予想を覆し、
チェーンソーがなかなか入っていかない。
腐っているどころか、ビッチリ詰まっていて、元気な大木でした。ダム関係者の人達は、木は切ったらすぐに家具を作れると思っていました。
実際はそんな事ないんですよね。
家具を製作する材料は水分を抜かなきゃいけない。
含水率といって、木の中の水分の量を計測するのですが、家具を製作できるには、
含水率をだいたい12%くらいまで乾燥させるのです。その方法は天然乾燥といって、お天道様に当てて、何年もかけて乾燥させる方法と、
乾燥機(でっかいオーブンの様なもの)に入れて、3ヶ月くらいで乾燥させる、人工乾燥
という方法があります。最近僕が注目しているのは低温乾燥。
43℃くらいでジワジワと水分を抜く方法。
木の細胞を殺さないので、木が生き生きとしているんです。こんな大木を製材して人工乾燥させると、数十万円程の費用がかかります。
このプロジェクトには、道庁や、当別町、商工会、ダム事業者が絡んでいます。
ダム事業者はかなり簡単に、それほど費用がかからずに出来るものと考えていたようで、
費用はダム事業者が持つ事になっており、この金額に驚いていました。
大木なので、材料の量的には、弁華別小学校の生徒さんの全員(十数名)の椅子を製作出来る
くらいは十分にあります。可能ならば、そこまで製作させてもらって、組み立て、仕上げ、
塗装を生徒と一緒に作れたら、最高のストーリーが完成すると思いました。
閉校になった青山小学校の記念樹を、閉校になった東裏小学校で家具を作って、現役で頑張っている
弁華別小学校の生徒と一緒に製作するなんて、素晴らしい物語りでだと思いませんか?
もちろん、こんな素晴らしい物語りだったら、僕も利益など取らずに製作しても良いと思い、
関係者に相談してもらうことをお願いしました。そして今日、返事をもらったのですが、
「このプロジェクトには公共機関やいろんな業者が絡んでいるので、やはり
当初から決まっているもの以外を作るわけにはいきません。なので、テーブルを製作する
以外に余った材料を他で使用されては問題になるので廃棄処分して下さい。」とのこと。残念です。
判断する時、誰か木の気持ちを考えたのかなぁ?
ちょっとでも木のことを考えたのかなぁ?
100年以上も生きて来て、子供たちの憩いの場所として揚々と立っていたのに、人間の都合で
切り倒され、そして人間の勝手な都合で廃棄処分されてしまうのです。もっと生きたかったといことを。
第二の人生、いや、木生(?)を生きたいと思っているかどうかは僕には判りません。
でも、もっと立っていたい。切られたくない。という思いは、最後、チェーンソーをなかなか
入れさせず、職人さんを苦戦させて困らせていた姿から感じました。半年〜1年ぐらい先になると思いますが、テーブルを製作し、納める時、このことを決めた
偉い人達に、言ってやる。「今朝、夢見たんだ。とっても不思議な夢なんだ。
会社の都合でリストラされ、途方に暮れているあなた方と、当別ダムの湖を潜っていくんだ。
そこに小学校があって、校庭の隅に大きなイタヤカエデの切り株がある。
切り株の前で、あなた方は「人生に疲れた。休む場所が欲しい」と言う。
イタヤカエデの木は、「切り株の私に腰をかけなさい」と言う。
大きな切り株に座ると、不思議に疲れが取れて、心が満たされるのを感じる。
僕は言う。「僕たちは大木のあなたを切り倒したものです。覚えていますか?」
「覚えていますよ。私にとっては10年なんて昨日のことですから。」
「僕たちはあなたを切り倒して、そのほとんどを捨ててしまった。」
「知っています。」
「なぜそんな僕たちに優しくするのですか?」
「人間は勝手です。勝手な人間が作り出した様々なものや、時には心を、私たち木は受け入れて、
長い時間をかけて浄化しているのです。」
「あの時は申し訳ない事をしました。」
「いいのです。もう。今日、あなた達がここへ来てくれて嬉しいです。
私はあなた達が来るのをずっと待っていました。切り株の私に座ってくれる日をずっと
待っていました。あなた達が来てくれて私は幸せです。」今朝、こんな夢を見たんだ。」って、言ってやるんだ。
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気が付いた方もいると思います。
僕が大好きな『北の国から'89帰郷』のワンシーンと、これまた僕の大好きな絵本
シルウ゛ァスタインの『おおきな木』をミックスして、3流シナリオライターの僕が
脚本しました‥。。
ちなみに、この『おおきな木』はこころにズシッと来る、考えさせられる素晴らしい絵本です。
是非読んでみて下さい。※最近、村上春樹翻訳の『おおきな木』が出版されています。僕はほんだきいちろう翻訳
の方が好きです。
**************************************世界体操、見ていますか?僕は毎日見てます。
男子団体は残念でしたね。最後は興奮しました。
今、個人総合をやってます。
それにしても内村選手はすごいですね。
解説者も言っていましたが、別次元にいる感じです。
試合前に緊張しないんだそうです。明日がオリンピックだということを忘れてしまう時も
あるんだとか。すごい心臓を持ってますね。
本人曰く、練習に練習を重ね、体調の悪い事を想定しての練習もしているから、
どんな場面に直面しようとも平気なんですって。ところで、先日工房にいろんな業種の経営者の方、10数名の方々が来て下さり、
お話しさせて頂く機会がありました。
『旅する木』の想いや、経営というほどのものではないのですが、一応経営方針、
今後の展開などを話すというものだったのですが、人生や経営の大先輩の方々を前にして
とても語れるものなどないので、相談するということでお話をさせてもらいました。今までつむ通でも何度か触れた事があり、先日もお話したのですが、旅する木の作品は
一切のショップに置いていません。これは一応、方針として置かないようにしています。
このことにはこだわりというか、強い想いがあるのです。僕が旭川で修行していた会社は、そのほとんどが東京のショップのOEMで家具を製作
していました。なので、苦労して作った家具がどんな家に入っているのか、
喜んで使ってもらえているのか、そこではどんな生活が営まれているのか、全く情報が
入って来ないのです。
そのことがもの足りなくなり、建築の勉強を始めました。
一年間、一切の飲み会や遊びに参加せず、一瞬でもいいから毎日必ず教科書を開くことを
決めて勉強しました。大学受験より真剣に勉強しましたね〜。その後、建築の世界に入ったのですが、建築家などと話しをするようになり、何もかも
一人で背負い込むのではなく、共に最高のものを作り上げることも良いなぁ。と
思うようになり、それなら一番好きなこと、家具作りで、一番お客様に喜んでもらえる
家具を作っていこう。
とにかくお客様の喜ぶ顔を直接見たい。声を聞きたい。という思いで『旅する木』を
立ち上げたので、どこかのショップに卸して、誰か知らない人に僕の家具を売ってもらう
のでは、旭川の会社を辞めた理由に筋が通らないのです。経営や売り上げのことを考えれば、たくさんのショップに置いて販売してもらえば
収入は伸び、経営は安定するのでしょうが、筋が通らない事はしたくないんです。
だから最近人に、「軌道に乗ったね。」などと言われますが、軌道に乗ったなんて
感じた事はありません。いつまで経っても偶然の出会いしかないのですから。
こんな話しを経営者の皆さんに話したら、面白いことに、男の人は理解してくれました。
「いいんじゃない?ほとんどの経営者が利益を優先しているうちにいつの間にか、最初の想い
からズレてしまって、こんなはずじゃないんだけどな。と思いながらやっているんだから。」
っと。そして、女性の経営者は
「理想ばかりを追ってても、現実がついて来なかったら続けられない。理想も大事だけど、
先ずは利益を上げる事の方が必要ではない?」
という意見。”理想”と”現実”、このことで僕を置いて論争が…。。
両者の意見を聞きながら、「”バランス感覚”が大事なんだなぁ。」と思いました。今、内村選手の最後の鉄棒の演技が終わってりました。
見事な着地で、スタンディングオーベーションです。6種目、全てで最高得点。
前人未到の個人総合3連覇ですね。
空中のどんな態勢でも、自分の位置を把握しているんだそうです。
まさに”バランス感覚”が優れているんでしょうね。
「理想の体操が自分の頭の中にあって、それを追い求めているんです。」っと。そうか、ここに答えがあったではないか!
内村選手の体操を見ていて思いました。せっかく自分でやっているんだから、人の真似ではなく、自分の頭の中で描いているストーリーを
とことん追求していきたい。そして、何か別次元にいるような不思議さ、美しさを表現
していきたい。それは”家具”という意味と、そして”旅する木の存在”として。そのために確かな事は、死にものぐるいの努力が必要だということ。
内村選手がそれを見せてくれた気がしました。
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10/7〜10日まで、『旅するギャベ展』が行われました。
ギャベの販売をしているトニーさんから旅する木でギャベ展を。という話しを頂いた時、
唯一心配だったのが集客のことでした。
うちなんかに期待する程人が集まるんだろうか?当日まで心配でしたね〜。ところが、初日、平日だというのにひっきりなしにお客様が来てくれて、次の土曜日は
もうず〜っと駐車場はいっぱいで、僕はカフェとショールームを行ったり来たり大忙し。
カウントできただけでも200名くらいなので、もっとずっと多いお客様が来てくれました。
本当にありがとうございました。多くのお客様がギャベだけでなく、家具にもとても興味を持って下さっていて、興味深く
ご覧になって下さり、とても嬉しく、楽しいイベントとなりました。
重ね重ねありがとうございました。皆さんの反応を見ていると、一番人気はやっぱりこれ!
ウラノスチェアー。皆さん座るや、「これ気持ちいい〜!」と感嘆の声をあげてくれます。
もちろんペアーの、これも。ウラノス・チャイルド・チェアー。「かわいい〜♪」って。
そして多くのお客様が来られる前に旅する木のHPをご覧になって下さっていて、
「キッチンを見せて下さい!」という方が多くて、カフェにお連れすると、「いや、ステキ〜♪」っと喜んでくれます。
中には、「前からずっと、行きたい、行きたいって思ってたのよ〜。」と声をかけて下さる方や、
以前に家具を製作させて頂いた懐かしいお客様も来てくれて、とても嬉しくなっちゃいました。
ありがとうございます。そして何より、ギャベと出会い、トニーさんと出会い、こんな機会を与えてくれて感謝しています。
夕方、お客さんがいなくなったので、作業を少しでも進めようと夢中になっていると、
入口の方から熱い(?)視線が…。
『たびもっくんが今日も行く』のコーナーでしつこい!ってくらい触れている、ギャベの看板娘、
トニーさんの娘さんのアイリーンさんがこっそり作業しているのを見ていました。容姿に自信などないのですが、家具作りをしている姿はカッコイイと自負している僕は、
この美しき小娘に一発かましてやろう!とばかり、「仕事している僕の姿を見ていたら、惚れちゃいますよ〜。」っと。
間髪入れず返ってきた言葉は
「もう遅いです。」
「…」
そ、そんなこと言われたら、惚れてまうやろぉ〜(笑)!
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皆さ〜ん、いよいよ今日から旅する木で『旅するギャベ展』が開催されますよ。
昨日、トニーさんがたくさんのギャベを持って来て、会場作りをしてくれました。
僕と妻は誰よりも早く気に入ったギャベ探し。
一枚一枚広げられるギャベに
「可愛い〜!」
「いいねぇ。」
「素敵♪」
「これもいい!」
など感嘆の声をあげまくり。本当にギャベは心を幸せにしてくれるんです。
遊牧民がヒツジの毛を紡いで、草木で染めて、一本一本目の前の広大が風景やイメージして
編んで出来上がったギャベの持つパワーに、心が満たされるんです。
本当に不思議です。我が家は僕も妻も、10年くらい前からこのギャベに魅了されていて、その当時札幌の大きな
家具ショップで毎年開催されていたギャベ展に足しげく通ったものでした。
大きなサイズはとても手が出なくて買えませんでしたが、座布団くらいの小さいサイズのものを
ちょっとづつ買って使っています。また、トニーさんというギャベを扱っている、とっても陽気なガイジンさんの人柄に触れるのも
楽しみに一つでした。いつも、夕方でも久しぶりに会うと大きな声で
「グッモーニ〜ン!」っていうところから会話がスタート。いろんなギャベによく使われる模様、”Tree Of Life (生命の木)”は長寿、健康への願い、
永遠なものへの想い、子供の成長の願いなどが込められている事を毎年聞いて、
旅する木のロゴを考える時、この”Tree Of Life (生命の木)”をロゴにしようと思ったのです。
そして独立する時、ものすごく気に入ったギャベがあったんだけど、大きな借金をして機械を
揃えた僕には、とても妻に「欲しいなぁ。」なんて言い出せない金額で、
「いつかこのギャベを買えるように頑張ろう!」という想いを込めて、二番目に気に入った
ちょっと小さいサイズのギャベを思い切って買って、今もリビングに敷いてゴロゴロしています。その時は、まかさ旅する木でギャベ展をすることになるなんて、夢にも思わなかったことです。
なので、今日から始まる『旅するギャベ展』は夢の様で、僕が一番楽しみにしているんです。本当に本当にギャベは素敵で素晴らしい絨毯なんですよ。
皆さん、是非見に来て下さい。ギャベを踏んで、座って、寝転んでみて下さい。
僕が言っている意味を体で感じることが出来ると思います。
世界に一つ、あなただけのギャベに出合ってしまうかも知れませんよ〜。
お会い出来るのを楽しみにしていま〜す。。
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